三浦春馬の遺作ということもあるんですが、積極的に日本映画を見て行こうって言う企画で見た作品
題名の「天外者(てんがらもん)」とは、鹿児島弁で“すさまじい才能の持ち主”と言う意味だそうです
そんな人物としてこの映画で描かれてるのが、五代友厚のも半生である。
薩摩藩の武士の家に生まれ、次男坊であるために家督を継げないってことも多分にあったと思うのですが
薩摩藩士として維新後、中央官僚から実業家へと転身して大阪経済を復興させた男だそうです
見終わって調べたら東の渋沢榮一西の五代友厚と明治政府に評されたそうですが
貴人的に時代劇は好きですが、日本のドラマはあんま見ないんで
特にNHKの大河ドラマなんぞ1シリーズ物見たことないから
恥ずかしながら五代友厚氏、私にとっては初めての人物だと思うものの
劇中彼と連んで国家維新を論じ合い意気投合するのが土佐の坂本龍馬に岩崎弥太郎、そして長州の伊藤博文の4人の若者が新しい日本を構築していく姿を描いた作品
命を落としたのは坂本龍馬一人ですが、果たしてここいらはフィクションなんだろうな
三浦春馬がタイトルロールの五代友厚を演じている、このは中で唯一新政権を見ずに
遺作となるさん作品の一本でもあるようです。
動乱の幕末の薩摩ですからねぇ生麦事件事件に端を発して薩摩とイギリスとの抗争もしっかり描かれていましたねぇ
この時軍艦を上海から購入を藩主に命ぜられちゃんとイギリス時向き合ったから日本は中国みたいに英領にならずに済んだ立役者ということもできるのかな
一応映画ですからねぇ、彼が娼婦と為さぬ仲の恋仲になったかどうかはわかりませんが、刀を抜かずに一役を斬らない人物だったようですね
同じ薩摩藩士と娼婦を巡って私闘を繰り返すシーンでは
皆薩摩藩士ですからねぇ全員抜いた刀を右肩の前面にたてて構えるし
受ける五代も鞘のまま同じ構え
ってこれは示現流の蜻蛉の構えでしょ
ここいらしっかりと演出されてて感心して見てましたが
五代は決して抜き身で戦わない人だったようですね
生涯のマドンナになるし娼婦というか遊女には「嘘八百 京町ロワイヤル」で中井貴一さんの娘役だった森川葵さん、かなりの演技巧者だった
で、五代の妻典子には蓮佛美沙子さん、父親に生瀬勝久さん、母親役には筒井真理子さんでしたねぇ
明治新政府に与せずに己は市井に生きる人物として大阪の経済発展に尽くした人物として
三浦春馬は前半は薩摩の武士として、後半は大阪復興の士として用服姿で爽やかで一途に自分の信じた道を突き進む五代友厚を演じていた
2時間と言う尺もちょうどよかった
2020年製作、日本映画、映画「五代友厚」製作委員会作品
田中光敏監督作品
出演:三浦春馬、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、迫田孝也、宅間孝行、徳重聡、榎木孝明、筒井真理子、内田朝陽、八木優希、ロバート・アンダーソン、かたせ梨乃、蓮佛美沙子、生瀬勝久、六角慎司、丸山智己、田上晃吉