よくわかんない作品でしたが、なんか実に汚い作品だったなぁ
床と天井の中央に穴が空いた謎の不気味な部屋で男が目覚めると
部屋にいたもう一人の老人が“ここは穴の第48層階・・・”
と穴の構造とシステムをちゃんと説明してくれるものの
なんで主人公がここに居るのかとか、どうしてこう言う境遇に置かれたのかとかは
なんの説明もないままお話が主人公のこの穴からの脱出劇へと進んでいくお話
そんな脱出を試みる中でさまざまに複雑な人間の本音に出会う様を描いていくんですが
房というか部屋の中央に四角い穴が開いていて、どういうシステムで動いているのかわかりませんがプラットホームって言う台に上から順に下に向かって料理が一定時間其の階に止まりますが
上から順に喰われていかれてますから下の階はもう残飯状態
それでも階が下がればどんどん食い物は無くなっていくわけでして
さらになぜか男も女も囚われの人間は毎月階が変わってうえに行けば行くほど楽しみがあり
下に行けば行くほど酷い有様に
見ていて思ったのは現実社会のヨーロッパに根強く今でも残ってるヒエラルキーな社会構造の比喩でもありような
この舞台の皮肉さが浮かび上がってはくるんですが
最初に書いたように実に食い方からして、残飯ばっかりだし
さらに排泄物とか出てきたりで実に汚い作品
構造上と人間の業ですから汚いのにもそれなりに理由付けがあったりもしてるんでしょうが・・・
人も死ぬし殺されもします、それもまたエグいしグロいいき
最終的に主人公は最下層までプラットホームを利用して落ちて
最終的に主人公は最下層までプラットホームを利用して落ちて
そこからプラットホームが上に回収されていこうってのを利用しようとするんですが・・・
現実社会でも階級社会は壊せないという寓話だったようですね
ヨーロッパ人でないとわからない作品と言っても過言ではないかも
2019年製作、スペイン映画
ガルダー・ガステル=ウルティア監督作品
出演:イバン・マサゲ、アントニア・サン・フアン、ソリオン・エギレオル、エミリオ・ブアレ