MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

シティーコップ 余命30日?!のヒーロー

2021-06-21 23:29:11 | 洋画
アルバトロスって月二回リリースするんですね月初と月中に
今作は月中リリースの作品で<未体験ゾーンの映画たち2021>で上映された、フランス版「シティーハンター」を製作したチームが作った作品ということで
エロ小ネタをアリとあらゆるトコに仕込んでのドタバタ・アクション刑事コメディでしたが
ドーなんだろう、こう言った小ネタって西洋人の感性と個人的にあわねぇっていうか
実際にツボがシンクロしないから全く笑えない作品
主人公がクルマの下にしがみ付いてのウンコネタなんか笑うにも笑えない
さらに笑えないのがおっぱいの整形ネタとか・・・

主人公がドジな警官で最初はイライラしますが、その分周りの連中特にばあちゃんの本筋にからまねぇ小ネタとかどうなんだろうって思ってしまいます
これ大爆笑できる人が実ぬ羨ましいんですが
主人公のドジっぷり同様にイライラさせられるだけでした。

元カノだか、元嫁だかわかんない女が婆さんたきつけて動画サイトでバズろうとするとことか世相を反映させるのはわかるんですが
全く持って笑えない
現実ドジで片想いしている相棒警官のステファニーには告白出来ないし、
挙句捕らえた犯人には逃げられて、さらにネズミに噛まれたりして
医者の間違いからレプトスピラ症と判断されて余命30日と宣告される

そこでライアンは今までの生き方をやめて人生を楽しもうと決意して
近隣に住む顔見知りの麻薬ボスから大金をせしめ、ベガスで遊びまくる。
しかし、そのボスに馬鹿にされスーパーひーロー並に
自分を嫌うトニーやその相棒のハゲと協力してボス逮捕の捜査を開始するのだが・・・

ここでなんとトニーはDカップのおっぱい
これなぞコテコテなんだけどねぇ笑えねぇ、せめておっぱい出したまま街頭でボスを追っかけて欲しかった
これがナンセンスってやつだと思うんだけども
外に出てきたらTシャツ着てるんだもん、おっぱい整形された意味ねえじゃん

とにかく、余命宣告されてスーパーヒーローになっちゃう主人公って言う設定自体もう使い古されたシノップすでしかないんだよね
余命自体が誤診だったていうオチも同様だし・・・・
どうにも笑えない作品ではありました
 
2020年製作、フランス映画
タレク・ブダリ出演・共同脚本・監督作品
出演:フィリップ・ラショー、ジュリアン・アルッティ、ヴァネッサ・ギード、ジョゼ・ガルシア、マリ=アンヌ・シャゼル、リーム・ケリシ、ニコラ・マリエ、シャンタル・ラデスー、ブラヒム・ボウヘル、リアド、フィリップ・デュクエスネ
コメント (2)
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アイネクライネナハトムジーク

2021-06-21 19:23:13 | 邦画
日本映画を積極的に見ていく企画
最近は本も読まなくなって久しいのですが・・・
この作品を見ないでキラキラでは無いんだろうけど、日本映画での恋愛ものはちょっと
って避けて通ってきていたんですが、なんとよく見たら伊坂幸太郎さんが原作だったってことで
見てみようかなってセットに組こんできた準新作作品
三浦春馬クンの遺作となる三作品の一本に当たるようですね
今更ながら惜しい役者さんを失ってしまったなぁ
そんな感慨を持たせてくれた作品
 
伊坂幸太郎初の恋愛小説だそうで、原作は全5篇の短編オムニバス作品として刊行されたようで
それぞれ各編での登場人物が重なり合ってるようで
それを一本の映画に今泉監督がっていうか脚本家の鈴木謙一さんが見事に脚色して
それを映像として今泉力哉監督が人間ドラマに仕上げたようですね
 
もう10年も前でしょうか、青春Hシリーズの一本としてしじみさんが主演されてる「終わってる」って言ったエロチック作品を見てるだけの監督でしたが
手堅く爽やかな作品にしあげてるようですね。
偶然でしか無いんですが一緒にセットの一本として「あの頃」って言うハロプロヲタの青春を描いた作品も今泉監督作品だったようですね

衝撃的な事件と言った山場も何も起きずに登場人物が人生を送ってきた10年間を描いた作品
原作では一編一編主人公が変わって人生を描いてるようですが、オムニバスではないために映画はある意味原作の短編の主人公たちが、なんらかの形でお互いが知り合いと言った形の群像劇として見事に昇華させていたようね
 
伊坂幸太郎作品の映画化されたものはほとんど見てきている私には
恋愛モノってどうなんだろうって言う感覚で見てましたが
物語としてのクライマックスがないのに
映画としての物足りなさを全く感じさせない作品だった。
人の人生って大体クライマックスなんてなく、だいたいこんなもんだって人生が終わっていくのが大半の人の人生だと気づかせてくれる作品です。

何気ない日常の営みの積み重ねが人生で、ある瞬間を切り取って彼女との出会いとか、結婚とかの自分なりの目標ができて、それがだいたい紆余曲折の末に成就するとこで終わるのが
いわゆる恋愛ドラマではあるんですが
実は結婚して終わりではなくて、その人の人生は結婚後もさらに続いていくわけで結婚できたからそれで終わりってわけじゃないんですよね
そして結婚は新しい家族の誕生や、やっぱ元は他人同士が一緒に過ごしていくわけで山あり谷ありするのだなと・・・
 
先にも書きましたが人生って毎日毎日の単純な積み重ねなんだってことを
三浦春馬演じる佐藤と多部未華子演じるカップル
佐藤の学友織田夫婦とその家族たち
貫地谷しほりと日本ヘビー級チャンピオン
佐藤の同僚先輩の原田泰造
と言った人々が教えてくれる

特に主演の三浦春馬のどこにでもいるような人物像が実にいい
同棲10年記念にプロポーズするものの、なんとなく肝心な時に躊躇するけど、それを自力でひっくり返しての“ただいま“”おかえり“のなんでもない日常のセリフが
どうしてこんなにじわ〜っとくるんでしょうか

とにかく見終わって清々しい感情に浸される作品です
 
2019年製作、日本映画、「アイネクライネハナトムジーク」製作委員会作品
伊坂幸太郎原作、鈴木謙一脚本、今泉力哉監督作品
出演:三浦春馬、多部未華子、原田泰造、矢本悠馬、森絵梨佳、恒松祐里、貫地谷しほり、MEGUMI、濱田マリ、藤原季節、中川翼、祷キララ、八木優希、伊達みきお、富澤たけし、萩原利久、成田瑛基
 
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