私はあんまり人様の映画レビューには作用されないんですが、
ここのブログと交流のあるヒロ之さんの「銀幕大帝α」でこの作品の締として“もしかしたら今年の未体験ゾーンの大本命はこの作品なのかもしれない”って書かれていたので
”一体どんな映画やろ“ってセットの一本に組み込んできました
ジャケットの絵面に比してホラー作品ではなく、ちょっとしたミステリー作品でした
どうなんだろう何を書いてもネタバレになってしまう作品だったので
どう書いたらいいものか悩みながらも
この作品レビューをブログにしたためないのはやっぱりあかんやろうし
実によくできた脚本でした
なんと前半は精神科医の妻が浮気してて、ハイティーンの息子もお年ご路ですから
母の日不倫に嫌悪感をあらわにしてて
夫は刑事で、何年かぶりに再び起きた児童行方不明事件に
前回関わった刑事との相棒として捜査にあたっていた
そんなギクシャクした一家に起きる不可思議現象と奥さんの浮気相手の撲殺死体
とかなりとちぃらかっていて、何が”フロッグ“なのかよくわかんない仮面の男がこの家の少年を襲ったりと
謎だらけの展開で、見てるこっちに、一体全体何が言いたいんだって思わせる
しかし、後半この家族では二人の若者の視点に変わると
前半で置いてけぼりにされていた謎というか伏線が、この男女のこの家に侵入し
家人に分からぬようにここ家で暮らすというフロッキングという遊びというか、
いわゆる家出人の宿借りゲームを行うと
前半の事件とシンクロして不可思議現象の謎が全て解き明かされていくという設定
そんな中で何年か前に起きた誘拐事件と今回の誘拐事件の犯人が浮かび上がってくるということで
アメリカでは行方不明の子が出ると町中総出で一列に横並びで捜索するんですね
原題は「I see You 」ということで、結局「フロッグ」は日本の配給会社が勝手につけた邦題でしたが
仮面のことではなくて、お菓子の容器の蓋がカエルさんだったとこからついたようですね
邦題付けた方がそこまで見てたら素敵なお方ですよねぇ
<未体験ゾーンの映画たち2021>で上映された中ではピカ一かもしれませんけど
個人的には今んとこ私は「ゾンビ津波」押しですね
2019年製作、アメリカ映画
アダム・ランドール監督作品
出演:ヘレン・ハント、ジョン・テニー、ジュダ・ルイス、オーウェン・ティーグ、リブ・ベアアー、グレゴリー・アラン・ウィリアムズ