ジャケット借りでした。
一応GEOさんのサスペンスの棚に置いてあったんですが
このジャケット主演のヘイリー・ベネットのアップだけっていうシンプルなんだけど
このお顔とかに惹かれてどこかエロチックな雰囲気も醸していたりで
余計な好奇心までをも刺激されて、ついセット新田組み入れちゃう
でもエロもグロもなんもない
ただただヒロインのヘイリー・ベネットが異物(ビー玉、画鋲、安全ピン、とかそこいら家庭のどこにでもある、食べ物ではない口に入る大きさのモノならなんでも・・・)をひたすら飲み込み排泄するっていうだけの映画っちゃたら身も蓋もないのですが
根本はそれの繰り返しで描かれる95分の映画
お金持ちの家に嫁いだ主人公ハンター。側から見ればなに不自由のない贅沢な暮らしですか、ある意味玉の輿ですからねぇ
しかし裕福ゆえ日常の生活の中で、今まで味わってこなかったと言えるんでしょうか、夫や義父母との人間関係に疲れ果てていく自分を抑えて生活してきた抑圧というか重圧から
解放する術を知らずに鬱屈していく自分自身の唯一の楽しみというか
開放に異物を飲み込む“異食症”に堕ちっていっちゃう
さらに妊娠による義父母の過剰な期待感からさらに“異食症”は激しくなり
飲み込むものによって内臓とか食道とかを傷つけるものまで飲み込んでしまうようになる
良く赤ん坊がそこいらを這いまわっててあたり次第に手に持てるものを口に入れて飲み込んだしまう”誤飲“って言ういうのが良くありますが
そうなると未消化で排出されるまで待って排便からその物体を探したりするわけですが
このヒロイン毎日の自身の排便から飲み込んだものを取り出して
トレイに並べて楽しんでさえいるんですが
ある時胎児の超音波診断で体内に異物があることがバレて・・・
まぁ一大事になっていくわけですが
まぁ一大事になっていくわけですが
彼女がお金持ちに嫁いだ孤独感とかいろんなものに押しつぶされて心因から来てるなんてお金持ちにわかるわけもなく
彼女の“異食症“がみんなに知られるにつれて
余計彼女には孤独感が強くなっていき
さらに看護師という名のだ見張りまでつくようになり
どんどん孤立していくわけでしたが
実際に映画は彼女が”異食症“になったその背景にはお金持ち日本嫁いだの孤独感からだけでなく
実際には彼女のアイデンティティに関わる大きな秘密があった
ってとこまで描いてくれてて、結局はこのお金持ちに嫁がなくても彼女は遅かれ早かれ精神的な病にかかっていってたわけを
映画はきちんと説明つけてくれてまして、その結果を自己解決させていくとこまでしっかりと描き切ってくれてますから
ラストにこちらも主人公同様の開放感をきちんと味わえる仕組みに・・・
エンドクレジットでわかったんですがヘイリー・ベネットも製作に絡んでいたんですね
2019年製作、アメリカ・フランス合作映画
ヘイリー・ベネット製作・出演
カーロ・ミラベラ=デイビス脚本・監督作品
出演:オースティン・ストウェル、エリザベス・マーヴェル、デヴィッド・ラッシュ、デニス・オヘア、ローレン・ヴェレス