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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

デンマークの息子

2021-06-24 23:24:23 | 洋画
ヒューマントラストシネマ渋谷の恒例企画興行<未体験ゾーンの映画たち2021>で上映された一本
2019年製作のデンマーク映画
実に重たいテーマを抱えた映画でした
もうちょっと明るいお話を期待していたんですがねぇ
でも十分に見応えのある作品でした
 
時は2025年のデンマークコペンハーゲン、ご多分に漏れずヨーロッパの国々はアラブとアフリカの難民を受け入れてきておりまして
それら移民とデンマーク人たちとの経済的とかいろんな意味で軋轢を産んでる近未来のお話
移民テロに悩む分断を解決するために国を変え移民を排斥せねばならないと声高に主張して党首マーティン・ノーデル率いる、移民排斥を訴える極右政党“国民英雄党"が台頭し支持率を増していた
それに対抗するかのように移民側も結束していかないと
ちょっと前のアメリカのトランプさんの政策のように分断を産んでいるのも事実
移民も黙っているわけもなくノーデルが首班指名されればデンマークから追い出され
再び難民となるし経済的にも困窮していくわけで
 
そんな中で移民も若者を集めて、ノーデル暗殺を企むわけで
デンマークの司法も黙っているわけもなく移民の中に潜入捜査官を紛らせて
って事でヒットマンに選ばれた一人の若者と潜入捜査官との人間的なつながりを描きつつ、双方が各人の目的に突き進む中で人間としての友情まで育んでいく過程を丁寧に描いていくいつどこの国でも起こりうる事なんでしょうが
難民移民を受け入れない東洋の島国の人間にはある意味他人事としてしか見ていませんが
ヨーロッパでは他人事ではなく見られている作品なんでしょうね
 
で結局、潜入捜査官の活躍っていうかヒットマンを騙す形で
ノーデルの暗殺を未然に防ぐことができるまでが実は映画の前半
実はここからが本筋だったようで
移民側も黙っておられずにさらなる過激になっていくものの潜入捜査官はノーデルから礼を云われて、潜入捜査から外れるものの
日常の中で何か違和感を感じでくるんですね
どうもノーデルは移民テロリストの隠れた一員として彼らを煽動していた証拠みたいなものも発見する元潜入捜査官
 
結局ノーデルは選挙に勝ち首班になる事で、ナチではないものの単一民族国家を作り上げるために移民テロ組織を動かして選挙に勝ったようなんですね
そしてこれ以上捜査されたら邪魔とノーデルは元潜入捜査官の息子を殺し妻にも重傷を負わせる
選挙に勝ち単一国民国家を謳う勝利宣言中のノーデルに復讐の銃口を向け
銃が火を吹く・・・
 
実に重たい内容な近未来サスペンスでしたが
ユーロの国では他人事では済まされない作品だったんではないんでしょうか
 
2019年製作、デンマーク映画
ウラー・サリム脚本・監督作品
出演:ザキ・ユーセフ、モハメド・イスマイル・モハメド、ラスムス・ビョーグ、イマド・アブル=フール
 
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異常体位 大淫乱

2021-06-24 20:51:49 | ピンク映画
相変わらずのコンマビジョンから“平成ロマン映画”シリーズとしてDVDリリースされてる2000年製作されたエクセスフィルムのピンク映画
主演はこの時代以前に一世を風靡していたAV女優麻宮淳子さんって思っていたら
ピンク映画って一応三人の女優さんを
って言う不文律があるわけで
麻宮さんの他に、最近では熟女女優さんとしてその存在感をエロチックOVとかピンク映画でその存在感を遺憾なく発揮されてる里見瑤子さんが2番手女優さんとして出演されてるんですが
20年の年輪ですよね、実に初々しいお姿というか演技を見せてくれています
 
舞台は麻宮演じるキャバクラのママ紀香と幼なじみのカメラマンの大山とがセックスしてい最中に里見瑤子演じる処女の女子大生真美が雇ってくれとやってくる
一応同じ大学主審という事でその日から働かせてもらえることに・・・
実は大山は紀香のヘアヌード写真集を出版したいと思っているのだった
 
お店はここ最近、経営の苦戦を強いられているので紀香は10分1000円でお触りOKという新たなシステムを店に導入した
3番手女優さんの中村杏里演じる春奈は常連の吉岡社長を相手にハッスルするが、新人の真美は何も出来ずにいたところ
マネージャーの小金沢は“処女じゃあるまいし”と真美を犯す
そこに小金沢の恋人である春奈が現れて真美と喧嘩してるのを治める紀香だった
 
月末ということで吉岡社長にツケをとりにいくものの吉岡は経営難を理由に支払いを伸ばすのだったが
ある日100万を持ってお店に現れるが支払ったまま帰宅してしまい
翌日お釣りを持って社長宅に紀香は行くと社長の家の家財道具全てがなくなっていて
社長と体を重ねる紀香を外から見てる真美
 
まぁ、ある意味麻宮さんで作られた作品なんでしょうけども
わたしから見たらこの作品里見瑤子さんのために作られてる作品だったような
っていうのも名乗った時には真美としか言って無かったんですが
実はこの里見瑤子さんの演じる真美は吉岡真美って言う事で
吉岡社長とチョメチョメしてる間に真美はお店の金庫からお金を全て持ち出していたんですね
 
なんとも粋なオチが待ってた作品でした
お店の初日父親の席についていたのに他人を装っていたとはねぇ
この作品オチだけで価値がある作品だった
 
切り口の違う記事はコチラ
 
2000年製作、日本ピンク映画、エクセスフィルム作品
勝利一監督作品
出演:麻宮淳子、里見瑤子、中村杏里、前川勝典、久須美欽一、熊本輝生


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