ピカンチサーカスからリリースされた日活映画のレア作品
今月は宍戸錠と二谷英明のこの作品
モノクロのフィルムノワール作品、この作品の前にエースのジョーは野村孝監督で「拳銃(コルト)は俺のパスポート 」を撮っており
モノクロ作品ということで多分にシスタームービー的な存在だったんでしょうが
この二本は完全にシスタームービーの域を越えた作品となっており
さらにエースのジョーはこの次の作品がなんと鈴木清順の「殺しの烙印」とくるんですね
明らかに無国籍アクションから日活映画が変わろうとしていた変革期の傑作の一本といえるだろう
実に映画としても斬新な構図で内容もある意味スタイリッシュで映画の世界観をみんなで試行錯誤していた時代でもあった様ですね
プロットは実に使い古されたような三兄弟が大組織に立ち向かっていくだけのお話
その長男を宍戸錠が寡黙に演じ次男に藤竜也、三男に岡崎二郎
宍戸錠ノロ役名は黒田、ライバルの二谷英明は白坂、敵組織の親分は赤沢と、二谷のバシタで昔宍戸を愛してた女沢たまきは紫乃、三男の恋人山本陽子の役名が藍子、そして客演の葉山良二が緑川
宍戸錠ノロ役名は黒田、ライバルの二谷英明は白坂、敵組織の親分は赤沢と、二谷のバシタで昔宍戸を愛してた女沢たまきは紫乃、三男の恋人山本陽子の役名が藍子、そして客演の葉山良二が緑川
赤沢の子分たちには青木、金原、灰原、桃園、黄谷とモノクロに対してキャラの名前に色をつける遊びがいいよねそんな脚本は中西隆三と藤井鷹史
で監督はニューアクションの旗手と言われた長谷部安春さんのデビュー三作目
藤竜也が滅多撃ちされるシーンが最高ですよね
クライマックスの銃撃戦は時代的に工事中の高速道路を借りてのロケでしょうか、
クライマックスの銃撃戦は時代的に工事中の高速道路を借りてのロケでしょうか、
何もないアスファルト空間を西部の荒野に見立てての撮影っていうのは当時の日活映画の独壇場
工事現場でのクレーンをそのまま使わせてもらっての銃撃戦をいわゆる二次元映画の構図に高低での立体化を図ったところがアンパルさんらしい見せ方だった様な
最後の二谷、宍戸の決闘での結末のジョーさんの死を不明にして三男の岡崎二郎が駆けつけるシーンで後は観客に委ねている・・・
傑作と言える一本
1967年製作、日本映画、日活作品
長谷部安春監督作品
出演:宍戸錠、二谷英明、山本陽子、岡崎二朗、葉山良二、藤竜也、沢たまき、高品格、深江章喜、藤岡重慶、神田隆、ケン・サンダース、弘松三郎、玉村駿太郎、小泉郁之助、平田大三郎、瀬山孝司、前田武彦、中庸子、高瀬将敏