MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

オートクチュール

2022-09-18 23:14:39 | 洋画
これは今時こんな古めかしいような作品を作るんだって思わせてくれるような
オーソドックスな作品
まさに物語世界を絵に書いたように旧態依然の徒弟制度というか階級社会の縮図のようなディオールのアトリエの階級制度をうまくのせて
さらにヨーロッパ各国が抱かえてる移民問題、そして現実の親子というのか、擬似親子関係にあたるような徒弟制度とかをうまく取り入れて
一応現代映画として作り上げた手腕は見事としか言いようがない
 
男性の私にはオートクチュールが何やらプレタポルテが何かも全くわかりはせぬものの
一本の映画としては先に書いたような使い古されたプロットにフランスが抱える切実な社会問題と家族とかのお話を上手にまとめた作品
 
ディオールの工房(アトリエ)でお針子を勤め
今回のコレクションで引退というか定年を迎えるナタリー・バイ演じるエステルは地下鉄でふと油断しており、っていうか地下鉄コンコースで弾き語りしているリナ・クードリ演じるアフリカ系移民のジャドの指に神経が行っていたからなのか
油断したいた隙にジャドたちからバッグを盗まれてしまう
ジャドは同じフランス映画で移民たちだけが暮らすパリ郊外にある「レ・ミゼラブル」で見られたような巨大アパートに暮らす人間
いわゆるフランスの階級社会のヒエラルキーの底辺にも入れない人種だった
 
そしてディーオールのアトリエ長であるためにこれまた山手の郊外に住み通勤用の衣服はディオールの高級うーるやシルクの服から 
上流階級のが人間と見られてカバン遠取られたわけだが
中身はなんと階級社会の底辺の人間とわかるものばかりで
ジャドは盗ったものを返しにいくと、彼女の指にお針子としてのセンスを見抜いていたエステルはジャドをディオールのがお針子に誘う
 
ここから物語が動いていくんだけど、何日か前にも見た日本の若いお針子が野望を持ってって言った「華麗なる闘い」とは違って
自分が去っていくアトリエに新しいお針子を育てて置いて行こうっていうお話になっていくんですね
一方は育てようって言う気持ち
もう一方は移民という最下層よりも下の階級から最低階級に這い上がれるチャンスをもらってってと言ったお話に
ディオールのオートクチュールの作品がそのデザイン画とかドレスとか目を楽しませてくれているらしいが
私にはそっち系はまるで興味なしでしたが・・・
監督さんは女性だったんですね
 
いつか気付いたら引き込まれていたって言う映画ではありました。
 
2021年製作、フランス映画
シルヴィー・オハヨン脚本・監督作品
出演:ナタリー・バイ、リナ・クードリ、パスカル・アルビロ、クロード・ペロン、クロチルド・クロ
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燃え上がる不倫妻

2022-09-18 17:12:11 | OV
チャンネルNECOでの深夜枠プログラムとして
「世にもエロスな物語」、「令和エロス噺」そしてこの2シリーズでOAされた各エピソードをさらにシャッフルして「エロス秘宝」として再放送してたりしてる中で
さらにそれらのエピソードを単体で30分枠で再放送していてる作品
16日の深夜枠でOAされたものの録画視聴です。
 
先にも書いた様に枠的には30分ということで、ちょい見するにはちょうどいいのですがこのようにTVタイトルとして「燃え上がる不倫妻」って言われても
こういった作品自体も本編であるAVも所詮は消耗品
作る側も見る側も次から次って感じでより新しい物を求めていくから
ほんま内容も女優さんもお気に入りでない限り
っていうか内容的にはやってることになんら変化もないから完全にこっちも消耗品としてしか見てないから
まるっきり記憶の底から引き出すことが見る前にはできないものの
 
見てるうちになんとなくこれは見てたなぁっていうのだけは蘇ってくる
ニンゲンの記憶ってそら恐ろしい記憶力なんですね
それがある一定の年齢から記憶が薄れたり消えて行ったりするって言う認知症になるって言うからこれまた恐ろしい
 
話が横道にそれてしまいました・・・オルガお得意の昭和レトロ的な作品
本編のAVは「人妻炎情 -淫靡に燃え上がる背徳の肉体-」という佐々木あきさん主演の100分の作品
それをR−15用に再編集して、映倫さんを通してるとこは両親的ですねぇ
その昔、あきは親の許嫁通りにある家に嫁いだ。年の差が離れた主人は、結婚当初とはまるで違い、使用人のようにあきに辛く当たっていた。
出入りの米屋の若旦那はあきに同情を寄せるとともに、あきに惚れこみ、日夜密会を繰り返すようになる。
みるみる惹かれていくあき。ある日、二人の関係を断ち切ろうと、烈火の如く仕打ちを仕掛ける夫だったがもうすでに若旦那との恋はとどまる事を知らなかった・・・
 
この様な話を祖母が孫に昔語りしてるんですが、そう孫のお父さんは実は米屋の子だったってオチなんですねぇ
 
切り口の違う記事はコチラ
 
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