衛星劇場の“蔵出し名画館”でいつ拾ったかわかんない作品、多分今年
大映が1956年に製作した犯罪映画
主演の菅原謙二と刑事役の志村喬が若い
志村さんってお若いんだかお年なんかわかんないけどお顔のシワがないんでお若いって書いてしまいましたが
一応刑事ものって思って見てたら
殺された女の死体が見つかり、その犯人として捜査線上に浮かんだ第一容疑者は大学のレスリング部員で苦学生の菅原謙二
取り調べるのは志村喬さん
って事で時代的にはカストリ雑誌の流れを汲む雑誌『小説倶楽部』所載の島田一男の同名原作をなんと池上金男が脚色した作品
村山三男の第一回監督作品
35mmのモノクロスタンダード作品でしたが
私が最近見てきてる古い時代の作品みたいな刑事ドラマではなく
第一容疑者として取り調べを受けた菅原謙二が自分の嫌疑を晴らすために単身
そう犯罪組織に潜り込んで自分の嫌疑を晴らしていくと言うプロット
実は菅原には事件当夜には恋する女と会っていたって言うアリバイがあったものの
なんと会社社長の令嬢であり、自分はヤクザ親分の息子であるため彼もアリバイを言えないって言うまさかの時代を反映しており
また愛する女性の方も、母親との会話でも男との出会いでアリバイを証明したいと言うと
”社会的にはしたない女と世間様が思う、両親と男とどっちが大事なの?“ってこんなセリフ書けるのは池上さんでしょう
まぁシロウトさんが麻薬組織に潜入して逐一取引とかを警察に知らせて
犯人と麻薬組織を追い詰めていくと言うお話
ある意味警察は添え物的で大学生に見えない菅原謙二さんの活躍する映画
麻薬組織に幼なじみの殺し屋高松英郎がいて
こう言った映画の土壇場で友情を重んじるナイスガイぶりがこう言った作品への定番になっていくんですね
いっちゃん意外だったのは菅原謙二の彼女の厳格な父親が実は麻薬組織のボスだったって言うオチは最高でした
大団円は大量の警官隊との銃撃戦
満身創痍で追い詰める菅原謙二と娯楽に徹した作品ですが
アクションにはやっぱ弱い作品だったなぁ
実際に手を下して殺しをしていた守田学を追い詰め殴り合いの末にボタ山みたいなとこから落として
後は放置プレイだったんですが・・・
1956年製作、日本映画、大映作品
島田一男原作、池上金男脚本、村山三男監督作品
出演:菅原謙二、志村喬、平井岐代子、苅田とよみ、斎藤紫香、村田知英子、高松英郎、川島祥二、船越英二、見明凡太朗、守田学、中条静夫
出演:菅原謙二、志村喬、平井岐代子、苅田とよみ、斎藤紫香、村田知英子、高松英郎、川島祥二、船越英二、見明凡太朗、守田学、中条静夫