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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

地下街の弾痕

2022-09-21 23:14:04 | 邦画
1949年製作の大映映画ですからロゴの横書き文字が戦前仕様の右から左日本なっていました
 
まだ戦前のまま使用されてる
こういった発見は楽しいですね
衛星劇場の“蔵出し名画館”で拾って置いた作品、かなり古いのでどうかなぁって思ったけど
大団円では大阪府警全面協力で作られた作品
っていうか昭和24年、大阪府警ではなく“大阪市警察局”ですねぇ
戦後復興途上の大阪神戸を舞台にしての密輸団と警官隊とのクライマックスでは大銃撃戦まで協力してる
 
そうなんですか、昭和24年って言ったらGHQでの映画検閲があって
見出し写真は映倫前身の許可ナンバーだか、GHQの検閲済みナンバーだか不明ですが
そうなんですよね戦争に日本が走ったのは武士道精神だった
”武士道イコール日本刀“っても判断から映画の世界から日本刀排除って言う風潮があって
日本刀は1950年までダメなのに、拳銃での銃撃戦はOKだったですねぇ
 
そういう事で深夜の大阪梅田地下街で一人のが射殺死体が発見される。被害者の身許を調べるうちに害者は新聞記者関口の妹でかつて婚約の皆川刑事を裏切って、金の為に結婚をしたみち子の夫金子であることが判る、
このみち子に京マチコさん、皆川刑事に二本柳寛この二人を中心に映画は回っていくものの
警察主任に志村喬さんや伊達三郎さんに大友柳太朗さんくらいはなんとか見分けられた
 
捜査を続けて行く中で金子の背後には相当の大物があることが捜査本部でも判って来た。そんな警察を嘲笑う様に頻々と発生する貨車盗難事件、
さらに金子の殺害に使われた外国製の未登録拳銃とか、警察無線の盗聴とか警察なんぞのものという密輸団の存在が明らかになるものの
皆川がついに密輸団のボスに辿りつくもののみち子と一緒に拉致されて・・・
 
捜査がドキュメントタッチで進められる中で皆川とまち子のドラマを絡めていくというセミドキュメントタッチでの良くまぁこんだけの作品を作ったもんだが
テンポがちょっと悪いのが難点でしたが
戦後4年の大阪の復興した街並み何見られたのも楽しみな作品でした。
 
1949年製作、日本映画、大映作品
森一生監督作品
出演:二本柳寛、京マチ子、志村喬、高田稔、菅井一郎、近衛敏明、大友柳太朗、伊達三郎、大伴千春、阿部九州男、戸上城太郎、光岡竜三郎、上田寛
     
 
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ルーカスと魔法の青いドア

2022-09-21 17:08:00 | 洋画未公開
これは珍しいポーランドのお子様映画っていうか、いわゆるジュブナイルな作品
ただテンポが実に悪いのと内容がジュブナイルにしては国民性なのかこの映画だけなのかはわからないんだけど
実に暗いのが難点って言うどころか、もっと酷い難点もっていうことは最後に語って終わろうと思います。
 
母一人子一人で楽しい生活を送っていた主人公のルーカスは
バカンスに母と出かけるもののなんと自動車事故に遭い、足を負傷したどころか
大好きな母親は昏睡状態になり、
最初はアパートの下の階の老婦人に引き取られたものの
突然現れた全く母親から聞いてない存在の肉親である母の姉であるという叔母のアガタに引き取られる。
 
新しい住まいは田舎の古びたホテルとしての営業されてる屋敷
ルーカスは母親から離れるのがいやだし、この屋敷も大嫌いだし
村の三人の悪ガキには虐められるはで叔母を恨む様になっていくが
 
ある日、屋敷の青いドアを叩き続けると、あら不思議、ドアの向こうに異世界が広がっていた
そこは不思議な鳥が飛び、村には建物があるものの誰もいない世界であった
現実で嫌なことがあるとその異世界に逃げ込むようになったルーカスであったが
実はこの異世界は悪の空間だったのだが
突然叔母が蜘蛛の化身となってルーカスを襲ってきたため
村の悪ガキ三人とこの異世界に逃げ込み・・・
 
村の子供らとの関係性や異世界の描写が薄いから蜘蛛の化身が突然現れても話が全く盛り上がらない
そうどうしていじめられてた悪ガキ三人と仲良くなったのかもわからないし
叔母の蜘蛛の突然の化身もわからんし、変身クモ姿も全く怖くもない
彼ら子供たちが右往左往するだけだったし
この子供たちの冒険譚自体が浮いているんですよね
 
実はこの冒険譚自体が件の交通事故で昏睡状態だったルーカスが昏睡状態の中で見ていたて夢の話だったというオチだった、なんだ夢オチかよ
って、三人の子供たちもこの時病院に入院していて、これまた昏睡状態の子供でなんとルーカスと同時に昏睡から意識が戻ったいうご都合主義に
母親は事故では無事で昏睡していたのがルーカスだったっていうのは・・・
もうこの難点のオチだけでどうでも良くなった作品なのに
オチだったってとこで終わればいいのにさらに蛇足的な説明映像がダラダラと・・・・
 
2016年製作、ポーランド映画
マリウシュ・パレジ監督作品
出演:ドミニク・コヴァルチック、エヴァ・ブラシュチック、マグダレーナ・ニエク、ミハウ・ジェブロフスキー、テレサ・リポフスカ
 
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