MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

こんにちは、私のお母さん

2022-09-29 23:37:23 | アジア映画
なんでレンタル専用の画像がないんだろう
もうこのポスター画像だと・・・
昭和60年代に流行した歌謡曲『こんにちは、赤ちゃん』みたいでしょう
って邦題は「こんにちは、私のお母さん」原題は「你好,李煥英」で英題が「HI, MOM」って言うみんな同じタイトル中国原題は母親の名前になってるんですね
ってことで日中国交正常化50周年を祝ってではないですが
期せずして日中の親子関係を描いた作品の連続投稿に・・・
 
時は2001年生まれた初めて口にした言葉が、普通の赤ちゃんの“パパ”“ママ”じゃなくて“ご飯おかわり”だったのって言う18歳のデブJK主人公の思い出噺から始まり
その成長過程ですね、常に学校に呼ばれたり成績が悪かったりで苦労をかけてきたジア・シャオリン
実に小デブで老けた高校生です
見終わって調べたら、母親の実話を元にしてジア・リンって言う監督が自分で脚本書いて、さらに18歳のJKを自ら演じていたんですね
この撮影時ジア・リン監督齢39歳
39のババアが20もサバ呼んでずうずうずしくもJKですぞ
なんと老けた小太り婆さんだって気持ち萎えかけて見てたんですが・・・
 
見終わる頃には慣れていたけど高校生にはやっぱキツかった
母と自転車に乗ってて交通事故に遭い、意識不明の母を前にして数々の親不孝を嘆いて
こんなに母が不幸せなのは自分が生まれてこなければ良かったんだって言う結論を導き出したシャオリンはそう思った途端1980年にタイムスリップしていて
その時代では母はまだ独身で
母と仲良くなって父との結婚を阻止するために母の恋愛に狂奔する20年後の娘の姿をコミカルに描いた作品だった
父親と結婚させないと未来の自分の存在がなくなるわけですからねぇ
 
画風というか画角というか画質ば本当に古い映画のような画風になってて
そうデジタルで撮っているからフィルムのザラついた質感とかテクニカラー的な色彩感でもないんだけど
どこか古い映画を見てる絵質というかそんなものが伝わってくるし
 
今やGDPが世界二位の経済大国中国ではないまだ国民賃金が安くTVも一家に一台もなくまさに60年代の日本とかわりない中国人の日常の中で
お母さんの恋の後押しに奮闘する。そうなんとか自分の父親と会えさせなければ自分は生まれてこないんだって言う恋のキューピッドをやるわけですが
 
この監督芸人さんらしく随所に小ネタを挟みつつ笑わせながら自分が生まれない方向に持っていくという作品ですが
そこはちゃんと収まるとこに収まってしまうわけで子を思わぬ親がいるわけでなく
親を思う子がいるわけでもないわけで
さらにいくらタイムleapしたって歴史が変わる訳でもなく親子のあり方をしっかりと再認識
そうここまで改めてこういう風に見てるこっちを攻められるとあかんやろうって言う映画だった
 
小ネタで笑わさせられてるうちにしんみりさせらる作品だった
39歳の高校生だけは勘弁して欲しかったけど
見てるうちにまわりに溶け込んで世話好きなおばはんがまたやっとるでぇ見たいな感覚になっていっちゃうとこも監督の意図野一つだったのかもしれない
 
2021年製作、中国 映画(日本公開作品)
ジア・リン脚本・出演・監督作品
出演:チャン・シャオフェイ、シェン・トン、チェン・フー、リウ・ジア
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マイ・ダディ

2022-09-29 17:13:34 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという映画でGEOさんで新作として導入されていましたが
なんと^_^<TSUTAYA CREATOR'S PROGRAM FILM 2016>で準グランプリを受賞した映画化作品っていうことで今年の3月にはTSUTAYAさん先行限定でレンタルリリースされてた作品
先行が取れてGEOさんにも導入されたから
いいだろうってレンタルしてきました。
ムロツヨシさん初主演でシリアスな作品でしたねぇ
日本映画は必ずと言っていいほど泣かせにきますよねぇしつこいほどに
 
善人しか出てこない作品でしたねぇ
ムロツヨシさんは金の儲からない教会の牧師さん
十数年前にストリートミュージシャンに入れあげて同棲までして全ての面倒を見てきていた江津子、子種がないというヒロのは言葉を信じてSEXの時には避妊もしていなかった
ある日早く仕事から帰宅したらヒロは浮気中だった
そのために家出したものの行き場がなく一男のは協会では夜を明かす
それから一男と仲良くなっていき、そのまま二人は結婚して生まれてきたのがひかりだった
 
そして6年ひかりの本当の父親がヒロと知った江津子はひかりが一男の子でないことをしり
一男に事実を伝えようてしてる時にトラックにはねられて帰らぬ人に
それからひかりと一男は教会を守りながら生きてきた
そんなクリスマスイブの日にひかりが意識を失い
病院の診断で白血病と診断される
この時の主治医になんとノブコブの徳井がお医者さんでしたねぇ
彼もまんまシリアス演技
 
そこで骨髄のドナーを探す検査から一男とひかりの間に血の繋がりがないことが検査で証明される
そこからなさぬ仲のは親子になってしまったひかりと一男の心理的な葛藤映画になっていく
ひかりはドナーが見つからないことからやけになり告白した同級生ともういつ死ぬかわからないからSEXしたいと申し出るが
これは男の方が怖気ついてしまう
 
血の繋がらないことを知った一男はドナーとなりうる実の父親を求めて小栗旬の私立探偵に依頼するけど・・・
この探偵さんだけ何故か映画のカラーを無視してのハードボイルド
こんなお遊びは小栗旬ですからねぇ
 
実の父親を探し出し行ってみたらヒロ初今では大衆食堂のオヤジさんだったが
どんだけ頼まれても家庭があるから無理って言うだけで取り付くシマもないんだが
こっちも必死ですからねぇ
なんとか今のヒロの奥さんが物分かりのいい人で・・・
 
しかし一難去ってまた一難
過去に母がこのヒロと出会ってる記憶が蘇ったひかりが骨髄提供をあの男からならいやだって言い出す始末
ここからはムロツヨシのシリアス演技の独壇場で納得させるため
自分の心情を全て吐露するんですねぇ
まぁ泣かせようって制作側の意図がうざいものの
よく出来た作品というべきか
血は水より濃いとは言うけれど産みの親より育ての親っていう映画でしたねぇ
いやちょい泣かされてしまってたなぁ
 
2021年製作、日本映画、「マイ・ダディ」製作委員会作品
金井純一監督作品
出演:ムロツヨシ、奈緒、毎熊克哉、中田乃愛、臼田あさ美、徳井健太、永野宗典、小栗旬、光石研
 
 
 
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