日本映画を積極的に見て行こうって言う企画で視聴した作品
重松清の同名原作作品の映画化、私はいつも言ってる様に日本のドラマは見ませんから
噂とか耳学問で大体の話はこの作品に関しては入っていた
初映画化だとは思っていなくて何を勘違いしていたのか長渕剛さんで映画になっとるって思い込んでたらあちらさんは御自身の楽曲の「とんぼ」の映画化だったんですね
昭和の無骨なオトーサンを阿部寛さんが好演
まさにこの人ありきで映画化されたって言っても過言ではないほどのマッチングキャスト
ただ子供役の北村匠海が中坊から壮年までそれぞれ若作りからフケメイクまでしてきてるのに対して阿部寛さんは殆どフケ顔メイクされてはいるものの現在の阿部寛でしかなかったのが・・・
昭和37年。瀬戸内海に面した備後市で運送業に就く阿部寛演じる主人公ヤスは、麻生久美子演じる妻美佐子の妊娠に喜ぶ
昭和37年って言うたら日本が東京五輪の成功から、高度経済成長期にある時代ですからねぇ。
時は令和、昭和はもはや二時代も前のお話、瀬々監督も昭和ノスタルジーの「三丁目の夕陽」に引っ張られたのでしょうか
いくら備後っていう田舎でももうこの時代オート三輪は走っておらんかった時代
ただ荷物は確かに木箱や木枠の箱物だったよね
だから奥さんは子供を庇って死んでしまうわけよね
ここから無骨な男と母を亡くした物心つくかつかないかの息子との父子生活が始まって
薬師丸ひろ子演じる姉貴分のたえ子や、安田顕演じる幼なじみの照雲、麿赤兒演じる和尚の海雲や濱田岳を中心にした職場の仲間や町中の人々などに支えられながら、息子旭を育てる無骨な男ヤスの奮闘がメインのお話に
そういやそんなヤスを助ける職場仲間の一人に吉岡睦雄さん、「KAPPEI カッペイ」の時に書きましたがピンク映画界で活躍されてた俳優さん
本当最近はこう言った本編に出演されてて
ある意味ピンク男優四天王であった大先輩の大杉漣さんの道を歩まれている様な気がするのは私だけ?単に広島出身ということでの抜擢だったのかなぁ
でも演技的には安心安定印の役者さんではあります
っていうことで脇の俳優陣もそれなりの役者さんを配しての人情劇でした
旭が母の死の真相を知りたがるのに、ヤスは自分を助けて死んだって嘘をついてしまう
ここから反抗期に入る父と子の亀裂を修復していくのが町のみんな
劇中でも”男手一つではなく町のみんなの手で支えて育ててもらった“みたいなセリフもあったり
まぁ日本映画ですから、泣かせる映画がいい映画っていう判断基準に則って
劇中2、3回中盤であきらかに観客を泣かせに向かうエピソードをはさんでくるのがあざといけど、
まぁ仕方ないかな男親と女親との違い、さらには一緒に暮しているとかいないとかはあるものの親子の情愛に変わりはないわけで・・・
もうクライマックスは旭の結婚噺での一騒動の顛末に親子の絆を絡めていく
ここで終わってもよかった様な気がする
もうクライマックスは旭の結婚噺での一騒動の顛末に親子の絆を絡めていく
ここで終わってもよかった様な気がする
ヤスが死んだ後日譚の部分は蛇足でしかないって思ったのもやっぱ私だけかなぁ
そうすりゃ2時間以内で収まった作品になってたかもしれない
2021年製作、日本映画、「とんび」製作委員会作品
2021年製作、日本映画、「とんび」製作委員会作品
重松清原作、港岳彦脚本、瀬々敬久監督作品
出演:阿部寛、北村匠海、杏、安田顕、大島優子、濱田岳、宇梶剛士、尾美としのり、吉岡睦雄、宇野祥平、木竜麻生、田中哲司、豊原功補、嶋田久作、村上淳、麿赤兒、麻生久美子、薬師丸ひろ子
