12年前のこの「デコトラのシュウ」シリーズはなぜか全く観ていないけれど
多少の設定は違っていても、ほぼ同じようなプロット作品だったんではないかと
もうタイトルからも分かるように、文太兄さんの「トラック野郎」を哀川翔で現代に甦られさせた作品にしては、ちょっとドタバタすぎるのう
文太兄さんに場合はクライマックスにちゃんと映画としてのクライマックスを設けているんですが
過去5
作品は見てないけど、なんでこの映画
敢えて映画というのはちゃんと劇場公開されてるからですが
映画的なクライマックスが皆無でして、見てて手に汗握ってエンドマークでほっと気を緩めるっていうような作品ではなかったのが残念でした
タイトルにあるように“デコトラ”っていうことで完全に文太兄さんへのオマージュ作品として
現役デコトラ集合させて派手に見せてるものの
デコトラ疾走させてるシーンもないんですね
も今回では冒頭パトカーと追っかけっこするデコトラのシーンもあるんですが
国家権力何するものぞのメッセージ性も皆無でして
まさか偽警官での公道レースっていうのはパロディではないような
パロディって書いたついでに言わせてもらうなら
吉沢明歩さんの“デコトラ⭐︎ギャル”はエロチック作品としてのパロディではあるんですが
城定監督は主人公を女に置き換えて完全なる「トラック野郎」を本格的にパクって見せてくれてたきがするんですが
この作品はギャグとコメディの羅列で作り上げた作品でしかないが、
良くも悪くも、作り手がみんなでギャグに走っちゃってるから
その辺観客と時代に迎合しちゃっているのかな
まぁいろんな意味でここまで書いてきましたけど「トラック野郎」のは呪縛から解き放されていなくて
エンドロールで哀川翔に「一番星ブルース」歌わせているのは
ご本人はいいかもしれませんが、ここまでやるとオマージュを通り越しているように感じてしまう
ヒロインへの思慕も寅さん並みだった桃次郎はどこに行ってしまったやら
申し訳程度に恋心があったんだって言うような付け足し感ってあかんやろ
劇中ちゃんと恋心の布石を貼っておかなきゃあかんやろ
突然終わり寸前に嫁に・・・っても現実味がないって言うか
布石貼らずにここまでの絵面じゃなくて、パターンとして観客に恋心ありました
を読ませるって映画としてはあかんやろ
役者たちに持ちネタのギャグやコメントをつみかさねても
そのコメディ感のクオリティはかなり古いし通用しない
さらに剛力彩芽ではヒロインとしての存在感が弱すぎる気がする
その割に脇は豊富な人材で埋めていて役者の無駄遣いでしかないような
そしてあまりにも中身のないストーリー、よくまぁ106分の尺を使った気がする
あまりにもくだらなく、また父親探しと言うベタなシノップスに
コロナ禍問題や、オレオレ詐欺に関するやりとり、つけ麺屋でのやりとり
賭場でのシーンから、終盤の病院での親子対面って盛りだくさん詰め込みすぎ
賭場での丁半のコマの張り方はちゃんとしていたのだけは感心しましたけど
単なる作者自身の“東映オマージュ”が過度すぎるような気がする。
2020年製作、日本映画、「新 デコトラのシュウ 鷲」製作委員会作品
香月秀之共同脚本・監督作品
出演:哀川翔、剛力彩芽、水野勝、窪塚俊介、さとう珠緒、佐々木みゆ、永倉大輔、金子昇、宮下順子、岩佐真悠子、五代高之、江藤博利、渡辺裕之、新羅慎二、勝俣州和、柳沢慎吾