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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

農家の嫁は、取り扱い注意! Part2 有機ある大作戦篇

2021-07-07 17:24:20 | 邦画
いまおかしんじ監督がグラビア・アイドルのフミカを主演に迎え、農家に嫁いだ元警察官のヒロインが、夫に内緒で、村で起こる事件の解決に奔走するさまを描くお色気アクション・コメディ。本作は2部作の第2弾でして、脚本はいまおかしんじ監督から宍戸英紀に変わったものの
どうやら一気に二本撮りな作品だったようですね
 
フミカさんのお色気はやっぱ封印されてまして
今作の脱ぎ専にはこう言ったOVとかピンク映画でもその活躍の場を存分に広げて安定した演技力と艶技を魅せてくれてる並木塔子さんを起用されたのね
表題に掛け言葉で“有機ある…”ってあるように
ヒロインの旦那さんの農業の師匠である独居老人日本、どのお色気で取り入り
ほとんど有機とは無関係ない有機肥料でお金を・・・
 
内容的には今作も詐欺事件ですが、ヒロインの活躍で未然に防ぐという設定でしたが
特に面白かったのは、なんと盗聴が糸電話って・・・
もうコメディ通り越してナンセンスでしかないんですよね
でもヒロインは有機肥料の会社との契約書類に関しては
ちゃんとスマホで検索して、ダミー会社であることを見抜くと言う事で
ハイテク、ローテクの二刀流でしたか
 
なんと最初っから詐欺と見てとっての農家の独居老人と若い女詐欺師との人情譚2いくと思いキャ
ちょっと外してくるとこはプロットとしては正解だったようですね
丸純子さんと和田瞳さん、そしてヒロインフミカさんの正義の三人組の活躍は相変わらずです
どうやら決めセリフだったんですね
詐欺師が“お前何者だ?!”“ただの農家の嫁よ!”での回し蹴りは・・・
今回も正当回し蹴りパンチラは白でした
いまおかしんじ監督はちゃんとわかってらっしゃる
って前の時も書いてたなぁ
 
しかし、ものもらいでって・・・
これってアドリブだったのか?脚本だったのか?
並木塔子さんのバックのヤクザのはラスボスに那波隆史さん
 
個人的にはさほど面白いとは思えない作品ににしてはキャスティングがしっかりとしてるんですよね
宮下順子さんはいい具合にお年をめされたようで
 
切り口の違う記事はコチラ
 
2021年製作、日本映画、レジェンドピクチャーズ作品
いまおかしんじ監督作品
出演:フミカ、丸純子、和田瞳、宮下順子、石橋保、那波隆史、並木塔子
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農家の嫁は、取り扱い注意! Part1 天使降臨篇

2021-07-06 23:11:40 | 邦画
7月2日にレジェンドピクチャーズから、
「農家の嫁は、取り扱い注意! Part1 天使降臨篇」と「農家の嫁は、取り扱い意!Part2有機ある大作戦篇」の二本が同時リリースされた
個人的にはよく知らないグラビアアイドルのフミカさんを主演にして
コロナ禍の4月に一応劇場公開もされてるようです
 
タイトル見たらエロチックOVでは定番で、ここのブログでも「農家の嫁 あなたに逢いたくて」、「農家に嫁いだ女」、「農家に嫁いだ女 熟れた果実 」そして「農家に嫁いだ女 禁断の収穫」の4本見てます
さらに“取り扱い注意!”って事で、実は内容的には一応はR -15ではあるものの時期的にも綾瀬はるかの「奥様は取り扱い注意!」に寄せた作品になってて
そこはグラビアアイドルですから、お相手というか農家の旦那さんの石橋保さんにおっぱいは服の上からもみしだかれるもののバストトップは完全NGでしたねぇ
 
本来なら、監督はいまおかしんじってことでコレクションするのが本筋ですが
どこにも見かけずに買わずにいて良かったかな
代わりに脇を勤めてる丸純子さんが一手にっていうか川瀬陽太さんをお相手に濡れ場担当でしたねぇ
脇と言えば、なんとお姑さん役に宮下順子さんでしたねぇ
 
この作品、農家の嫁不足とか、都会と田舎にギャップとか言った今の農業従事者が抱えてる問題を扱わずに
主人公のグラドルフミカさん演じる農家の嫁が、今世の中を騒がせてる社会問題に
空手の過去と元婦警さんという正義感から
正義の味方として社会悪を正すお話がメインプロットになっているんですね
このPart1では、お得意の回し蹴りでオレオレ詐欺を退治するお話でしたね
 
石橋保さんの過去はどうだったかわからんものの、好人物な農家の旦那さんの姿と
農家農家嫁に馴染んでくれよと思う姑さんの心情溢れる家族もかなりいい感じでしたが
このエロチック作品に寄せてるようでそうではないっていうのは詐欺だと思うんですが・・・
 
切り口の違う記事はコチラ
 
2021年製作、日本映画、レジェンドピクチャーズ作品
いまおかしんじ脚本・監督作品
出演:フミカ、丸純子、和田瞳、宮下順子、石橋保、川瀬陽太
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2:22

2021-07-06 18:01:02 | 洋画未公開
実に不思議な映画だった、そんな事あるわけないだろう
今までの作品ではこのような作品だと・・・
30年前のNYのグランドセントラル駅
そこで起きた殺人事件ノルウェー夢を見る主人公
実に克明な夢でして、でもそれを夢だと思って仕事に出かける主人公
彼の仕事は、空港管制官
 
仕事中に白日夢みたく、この夢を見てしまい
そのまんま固まって・・・
そうなんです。夢の中での殺人が起きる時間が2:22
そして今固まってしまった時間も2:22
なんと離陸した滑走路に離れ業のように飛行中の旅客機を着地させるというかなり
危険な綱渡り状態の連日の業務でしたが
今日は彼が固まってしまい、完全にはニアミスではあったもののなんとか回避
 
そのため謹慎になりますが
その夜空中バレーを見に行って運命の女性と出会う
このパターン化した毎日見る駅の殺人の夢が
この後の彼の運命を狂わせていくんですが
 
30年前の事件をなんと主人公の彼女になった女性の元カレの
現代アートとして蘇らせてくるもんだから
なぜかその事件の真相に迫っていく主人公の行動と
元彼はなにゆえそのことを知っていたのか・・・
 
現代と30年前の4月18日の2:22に起きた事件が再びグランドステーションで繋がるなんて・・・
なんで繋がるかとか、元カレがどうして知っていたのかの説明は映画自体つけてはくれてませんが
現代で的になるのは主人公であり、拳銃をむけるのは彼女からをとりかえすためではあるんですが
 
いろんな意味でなんでこうなるんだ
ってとこは全く説明ないものの勢いと映像だけで見せてしまう作品だった
ジャケット派飛行機だけど
舞台はセントラルグランドステーションって・・・
 
2017年製作、オーストラリア・アメリカ合作映画
ポール・キュリアー監督作品
出演:テリーサ・パーマー、ミキール・ハースマン、サム・リード、メイヴ・ダーモディ、シモーヌ・ケッセル、ケリー・アームストロング、カーマ・シャロン、ケイティー・マクコーネル、ジョン・ウォーターズ
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ソニア ナチスの女スパイ

2021-07-05 23:14:23 | 洋画
7月2日にDVDリリースされた作品
東北新社とスターチャンネルが自社コンテンツとして輸入したノルウェー映画
そういや東北新社とスターチャンネルって一時総理の息子がどーたらこーたらで予算委員会で云々されてたけどどーなったんでしょうか
っていうか自社コンテンツ兼劇場公開もしてる作品だったのね
そして、なんとこの物語の主人公ソニア・ヴィーゲットって当時ノルウェーでは著名な女優さんだったようで
この映画実は実話
 
第二次世界大戦中、ナチス占領下のノルウェーで、ソニア・ヴィーゲットは人気女優として活躍していた。
その人気に目をつけたナチスの国家弁務官テアボーフェンは、彼女をプロパガンダに利用しようと目をつける
その頃、隣国スウェーデンは戦火をなぜか逃れてて
ソニアの父親をパルチザンとして拘束して
スウェーデンの諜報部は、父親の釈放をチラつかせてソニアをスパイとしてナチスに潜入するよう日本強制する
当時のスウェーデンは戦火に塗れてないために各国のスパイ天国であり
こういう風に強制的に弱みを利用してスパイを作り上げていたようですね
 
収容所にいる父親を助け出すために、ソニアはノルウェーのナチス国家弁務官テアボーフェンに色仕掛けで接近する。
テアボーフェンの寵愛と信頼を勝ち取った彼女は、なんとデアボーフェンから逆にナチスのスパイとして、北欧諸国の情報を収集するよう依頼されてしまう
 
そうなんです顔の知れた女優さんが、その社交性から利用価値をナチスとスウェーデンの両国のWスパイになっていく過程を克明に描いていくんですね
それなりに顔が知られているのにそれなりにちゃんとお仕事できるのがすごいんですが
 
こっちは女スパイものとして多少のアクションとお色気を期待して見た作品でしたが
実話ベースですし、なんと自らのぞんだわけでもないのにスパイ
それも二重スパイとして生き抜いていくとこに
わずかの緊張感があるものの、実に地味な作品
007みたいな派手なアクション期待しちゃいジェなかったんだけども
わずかな緊張感だけで最後まで見させてくれる作品だった
 
ソニアを演じておられるイングリッド・ボルゾ・ベルダルという女優さんも、それなりにお綺麗なお方でしたが
さすが女優さん、最後に御本人のお写真が出てくるんですが
本人も女優さんだけあってかなりな美人さん
弁務官ではないけど、こんな美人で女優さんならピロートークでなんでも話してしまいそう
親を人質にスパイに仕立てたスウェーデンも汚いけど
利用したくなるのもわかる気がする
 
ラストこの写真と共に表示される
”ソニアは、長い間ドイツへの売国奴とされたまま、1980年に死去。二重スパイであったことが公表され名誉を回復したのは、死後25年経った2005年になってからだった“
というスーパーにはちょっと泣かされる
 
2019年製作、ノルウェー映画
イェンス・ヨンソン監督作品
出演:イングリッド・ボルゾ・ベルダル、ロルフ・ラッスゴード、ダミアン・シャペル、アレクサンダー・シェアー、エリック・ヒヴュ
 
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呪術大戦 陰陽五派 火龍VS白虎

2021-07-05 17:54:28 | アジア映画
竈炭治郎の社会現象に追いつけ追い越せって言える漫画『呪術廻戦』に寄せてきた
って日本だけでつけたとしか思えなかった中国映画
しかし、”呪術“での戦いを描いてる作品ですから
あながち寄せたっていうこともできないような微妙な作品
 
ジャケットにはかなり若く見えるんですけど
実際はかなりなおっさん、しかしどこか見覚えがあるようなないような
チン・シユウホウさんというおっさんが主演の呪術ミステリー作品
中国お得意のCGで見せる作品
邦題が全てを語ってしまっていた作品
 
陰陽五行っていうと、“木火土金水”の万物を生成してる基本ってことで
そのまんま言わせてもらうと木から火が生まれ、火が灰になって土となり、土から金が出土され、金は水を生じ、水は木の成長を助けると循環していくのがプラス思考でしてこれが陽
では隠というマイナスは互いに殺し合うということで
火は水によって消され、水は土に濁され、土は木に養分を吸われ、木は金に伐られ、金は火に溶かされるという
そんな五行の木や土や金、水そして火のそれぞれの流派が覇を競っていた時代
 
土のワンタン売り夫婦が水に襲われて市場で殺された死体で発見される
この戦いが呪術をもって行われるわけで、彼らはこの世に存在しつつ、異空間で戦うんですね
もちろん陰陽の理論に反して水が土に勝ってしまう
でそのワンタン売り老夫婦が死んだことで、街の警察が動くことに
二人の凸凹刑事が捜査にあたるが
そこに署長命令でロンドン帰りの手品師のおっさんがくわわることに・・・
 
なんと水の親分は日本人
かなりな美形ですが
ちゃんとした日本語をこのお姉ちゃんは発していますが、その脇の連中の日本語はもうわけわかんねぇくらいでして
配給会社はしっかりと日本語セリフにも字幕をつけてくれて助かりましたが
 
悪役の水派を日本人にしたとこは、中国の国策反日って考えて見てましたが
それでいいのかなぁ
最終的にロンドン帰りの手品師さんが邦題が示すとおり火派の人でして
水派がなんと白虎を出してきたら、己の地で描いた火龍を出してくる
だけど一瞬で決着ついちゃうんですね、もう少しCGでの龍虎の戦い見せて欲しかったなぁ
 
って事で、水と土の戦いではじまり、水と火の戦いで決着ついてしまうということで
今回バトルを繰り広げるのは、その5つの流派の内の一部のみで、五行入り乱れての呪術バトル、とまでは至っていないってことと
なんと刑事の一人とこの手品師のおっさんとがどうも親子らしいということを匂わせていることから
この作品続編作ってシリーズ化するってことかなぁ
 
個人的にはこう言った中国映画は好きな作品と言える
 
2020年製作、中国映画(日本未公開作品)
フー・クィ監督作品
出演:パン・ヤンフェイ、チン・シュウホウ、スン・フェイシャン、クァン・シャンユィン、リャオ・モンイェン
 
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日本統一30

2021-07-04 23:21:31 | NET配信映画
「日本統一」シリーズに関してのブログアップは、日本映画専門チャンネルの“日本統一劇場”のOAに合わせておりますので
4月のがOAから少し間が空きましたが、この7月に二作品のOAが予定されておりますが、ひょっとしたらチャンネルNECOの方でのOAに追い抜かれてしまうかもしれません・・・
いつか交代していくかもでNECOに変わっていくかもしれませんが?
一応7月3日の深夜枠でOAされましたので・・・
 
さて久々に日本映画専門チャンネルでのOAはちょうどライツキューブからリリースされてる「日本統一 エピソード集Ⅴ リモート会議 」に合わせたかのように
前作「日本統一29 」で名古屋抗争を終結させ、その立ち位置から侠和会と丸神会との狭間で悩みついに藤代先代の実子である氷室蓮司と兄弟分である俠和会会長川谷との関係から丸神を脱会し、俠和会に加入した棟方が
突然神戸のホテルで自死した事により、
彼のシマであった横浜を巡る侠和会と丸神会の動向が描かれていきます
 
棟方は死ぬ間際に侠和会入りしたため、侠和会側は棟方の藤代組は、侠和会の傘下と考えていますが、
丸神会にとっては藤代組は元々丸神会の傘下であり、それを許すと横浜に藤代組というおっきなシマだけでなく、関東に侠和会の足がかりを作ってしまうことになると考えています。
結果的にはこれが俠和会の日本統一への足掛かりとなるため
鶴見は全力をあげて阻止に回る
 
一方鶴見が棟方の死体発見者ということで氷室は鶴見が棟方を殺したのではと
ことあることに鶴見に敵愾心を剥き出しにしていくのである
そして頭に血が登ってる氷室は、我を忘れてると田村に熱を覚まされる始末に・・・
そして藤代組組員たちはそんな棟方が丸神を脱会し、俠和会傘下に入ったことさえ知らされていなく・・・
 
若頭を筆頭に丸神?俠和会?と右往左往するだけの組員たち
そこに付け入る横浜の華僑のボス
と見てるこっちには藤代組のシマ横浜をめぐってなんと三つ巴の抗争になっているんですがこれは氷室にもまだわかっていない現実
 
俠和会は棟方の遺体引き取りにきた藤代の若頭を拉致して無理やり川谷から盃を下げてしまう暴挙に
そうです藤代組がもうなんていうか子分たちがまったくだらしない
こんな藤代組はいらないっていうような連中、棟方組長が一人でまとめていたようですね、
 
せっかく俠和会の盃を受けた若頭はどさくさに紛れて中国華僑に射殺されて
さらになんとこんな大事な時に秋本は病死してしまうし若宮は秋本の死を契機になんと足を洗って引退しちゃうんですね
藤代の四代目となる若頭の死はもう引き止める人物も居なくなって俠和会と丸神はついに抗争へつき進んでいくのか・・・

藤代組の体たらくは、全く意外でした
さらに意外なのは若宮の引退
これで丸神との橋渡しな存在がなくなり
いよいよ全面抗争に発展してもおかしくないんですよね
 
2018年製作、日本Vシネマ、スターコーポレーション21作品
辻裕之監督作品
出演:本宮泰風、山口祥行、小沢仁志、飛鳥凛、北代高士、大沢樹生、菅田俊、樋口隆則、小柳心、館昌美、小手山雅、若旦那
 
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KCIA 南山の部長たち

2021-07-04 17:12:21 | 韓国映画
今月リリースの韓国映画は、先に見た「藁にもすがる獣たち」と、傾向はまったく違うポリティカルな内容のこの、イ・ビョンホン主演のKCIA映画の日本が目玉ですね。
一応事実を基にしているが、この映画はフィクションということを前面に出しているために登場する人物は一応仮名に置き換えられているものの
1961年の軍事クーデターで国家再建最高会議議長に就任し、1963年から1979年まで大統領(第5代から第9代)を務めた朴正煕(パク・チョンヒ)の暗殺までの1979年10月26日までの40日間を、犯人である当時KCIA長官の金載圭(キム ・ジェギュ)の目を通して語られる作品。
 
朴正煕と言えば”漢江の奇跡“で、一応韓国を経済大国にまで押し上げた大統領になってるけど、日本から相当資金を拠出させてるし
前韓国大統領だった朴槿恵の実父でもある
親子二代で大統領を務めるものの、親は暗殺され、娘は任期途中で逮捕され、今でも刑務所って言うから
っていうか韓国の大統領って何故か5年の任期を終えると不審死とか犯罪者になってしまうよね
 
映画では朴正煕と金載圭は自分たちが政権奪取した時のことを“革命”と言っていますが、
軍事政権下で軍人が政権奪取するんだから正確にはやっぱクーデターですよね
韓国の軍事政権はこの朴正煕の死後も全斗煥に軍事政権が受け継がれ
軍事政権から民主政権に移行するのは1987年まで待たねばならないんですよね
韓国の民主化はわずか30年の歴史しかないんですね
 
さてお話はイ・ビョンホン演じるKCIA局長キムが1979年10月26日、大統領を射殺するに至る40日間を描いていきますが
大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っていたとも言われるKCIAのトップがなぜに
大統領を殺さねばならなかったのかを克明に描いていくんですね
元凶は元KCIA部長パク・ヨンガクが亡命先であるアメリカの下院での議会聴聞会で、韓国大統領の腐敗を告発する証言を行ったことに端を発し
激怒した朴大統領に事態の収拾を命じられたキム部長は、アメリカに渡り、かつての友人でもある裏切り者ヨンガクに接触するところから始まります
 
前半キム局長の大統領との間柄に警護主任の権力志向が挟まって
権力闘争の様相も挟みながら大統領を殺さねばならなくなっていく、キム局長の愛国心と 野心との葛藤を物静かに語っていく実に静かな作品でした
 そういった演技をさせたらイ・ビョンホンは見事に演じていましたねぇ
 
大統領を撃ち、警護主任を撃ち、銃が弾詰まりする描写とか結構スリリングな暗殺クライマックスでした
大統領の公邸にホステスを呼び入れたりするんですね、そこで政権運営とか人事とか政のお話してて漏れないんでしょうか?
撃ち殺した相手の血糊で滑るとことかがリアルでしたが
偶然の産物だったのか演技だったのか、この転倒ぶりが実に見事なリアリズム感を醸していたんですよね
 
こういう映画を撮らせる韓国の社会も映画界も羨ましいよね
 
2018年製作、韓国映画(日本公開作品)
ウ・ミンホ脚本・監督作品
出演:イ・ビョンホン、イ・ソンミン、クァク・ドウォン、イ・ヒジュン、キム・ソジン、ソ・ヒョヌ、ジ・ヒョンジュン、パク・ソングン、パク・チイル、チュ・ソクテ
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警視庁物語 一〇八号車

2021-07-03 23:20:29 | 邦画
東映チャンネルで毎月一本新作をOAしていってる「警視庁物語」シリーズ
もう10作品目になるんですね。
ではシリーズ中なんと尺が80分以上あって、さらに佐久間良子さんとかも出演されて他ことから、シスタームービーの地位から躍進したのかと思ってましたが
この作品、再び60分というシスタームービー人間戻ってきちゃったようですね
刑事さんは南廣とか花沢徳栄さんとか須藤健さんとか
顔ぶれも前作同様のキャスティング人間統一されてきてましたねぇ
 
夜明けの町をパトロール中のパトカー108号車警視庁から
“工場から200箱のトランジスタ・ラジオが30分前に盗まれた”と通報が入る
そんな108号車の警官は路肩に停止している不審な小型トラックを発見し、補助席の石川警官がパトカーを降りて近づくと、トラックは警官をステップに乗せたまま急発進した。慌てて108号車の警官は切り返してトラックを追うも銃声一発
先の道路に石川警官が振り落とされて横たわっており心臓から血を流していた
 
いわゆる銃の国アメリカではコード999ですねぇ
運転警官に関山耕司さんでしたね
至急報を警視庁に入れて石川警官を病院に運ぶものの石川警官は殉死
 
トラックのナンバーを手がかりに警視庁捜査一課の刑事たちに非常徴集がかかる
いや1939年って昭和34年ですからねぇ
各地域の箱詰め警官が警視庁から電話を受けて、各捜一刑事の家に事件発生を告げにいくんですね
この当時捜一課長や次長の家庭にも電話が無かったようですね
電電公社時代で電話加入には債権購入しないと家に電話引けない時代でしたから
家電はお金持ちでないと持てない時代
刑事も一般サラリーマン同様薄給で家電ひけてなかったんですね
いや社会勉強になるなぁ、昭和の映画は・・・

ポスタータイトルは「警視庁物語 一〇八号車」だが、映画のクレジットは「警視庁物語 108号車」
どうしてこうなったのかわかんないんですが・・・


そして監督は村山新治と若林栄二郎の共同
これまたどうして共同になったか詳しいことはわかんないけどこの時代にはよくあったようですね二人監督作品
54分の作品なのにねぇ共同監督作品とは・・・

このシリーズでは初めて警官の殉職を取り上げた作品
って事で帳場の張り紙も”殉職警察官捜査本部“
作品としてはいつものように足を使った捜査から一転
関山耕二がトラックナンバー覚えていたことから足は持ち主と
それを売った中古モーターズに聞き込みに行くくらいで
あとはナンバーと売った時の相手の偽名から
自動車試験場で運転免許台帳を調査したり、
検察庁で交通違反と警視庁でスピード違反検挙台帳の調書を総出で調べたりと
いつもながらの地道な捜査をドキュメンタリー調で描いていくんですね
書類調査の映像が延々と描かれるためか今作では絵の動きがほとんど固定されてて
映画自体のテンポに欠け、やや地味な作品でしたがこれもまた警察捜査の一環をしっかりと見せてくれていましたねぇ
 
したがってまるっきり女優さんの出演梨
知りませんでした、殉職した警視庁及び東京消防庁職員の慰霊を祀る弥生廟っていうのがあるんですね
しっかりと殉職警官の遺骨のは一部を埋葬されてるようですね
現在丸の内公園内にある弥生慰霊堂がそれで
犯人逮捕したのち捜査官7人が犯人逮捕の報告するラストシーンはさすがに心に沁みる。
そこいらもと警察官だった長谷川公之さんの作品ですね
 
1959年製作、日本映画、東映作品
長谷川公之脚本、村山新治、若林栄二郎共同監督作品
出演 堀雄二、南広、神田隆、須藤健、山本麟一、曽根晴美、松本克平、佐原広二、
花澤徳衛、関山耕司、東野英治郞、清村耕次
 
 
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スプートニク

2021-07-03 18:38:09 | 洋画
ヒューマントラストシネマ渋谷の恒例企画興行<未体験ゾーンの映画たち2021>にて上映された一本邦題というか、原題もそのまんま“スプートニク”からお分かりのようにロシア映画である
しかしなんだろう、ジャケットの真下に書かれてる惹句には、どういうわけか
”全米大ヒットSFアクション大作“
 
なんて書かれてるし、TSUTAYAさんでは特押し作品の棚に導入してたり
でレンタルしちゃったけど
スプートニクって言ったら東西冷戦で宇宙開発競争が米露でいわゆる代理戦争みたいに始まった時に
有人ならぬ、ワンちゃんを宇宙に運んだ宇宙ロケットの名前ですよね
有人にしても米国に一歩先んじてたソ連でしたが・・・

冷戦末期の1983年のソ連時、有人宇宙船が地球に帰ってきたものの
カザフに辿り付いた宇宙船では乗員の一人は人体破壊状態で亡くなり、
もう一人は何か得体の知れない生物に取り憑かれてしまった身体で無事の様子
そうなんです地球にたどり着いた宇宙飛行士は体内はエイリアンに憑依されていて・・・
ってことでジャケットのデカデカ描かれているエイリアンに肉体を侵食同化されているんですね
ロシア版「エイリアン」って言う映画
だけどエイリアンは人体に憑依できるくらいの大きさでしたねぇ
 
で、実は地球に帰還した宇宙飛行士はソ連にとってはヒーローなんですが
エイリアンに憑依されてるからカザフの軍事施設に隔離されていて
世間には健康チェックということでマスコミ対応
宇宙飛行士と同化しちゃってるエイリアン
こいつを軍事兵器として利用できないかって、どこの国の軍人さんでも考えることで
 
何度か兵器利用しようと宇宙飛行士から離そうとモスクワから女性医師を招聘して
宇宙飛行士とのカウンセリングを描いたある意味前半は地味な作品
口から侵入して寄生する生物だが、このエイリアン憑依した人間の身体を出入りしながら宿主の記憶を共有していくタイプの生物
この生物を制御できれば軍事兵器としても使えるかどうかの指令を受けた女医師だが、カウンセリングしていくうちにこの宇宙飛行士に感情移入したのか、恋してしまったのか彼を助けようとするためにこの軍事施設からの脱出を試みるのが後半のプロット
 
どこにもアクションなんていうシーンはほとんどない
始終画面は暗いし、ほとんど会話劇でしたし、エイリアンの造形破壊ちょっとグロテスクではあるものの
ちゃんと姿をしっかり見せてくれているけど
心理的な作品にちょいグロテスクな描写もあって退屈はしません
エイリアンの餌はなんと人間、そのためなんと死刑囚が餌にされるんですね
 
最近ロシア映画はそれなりに輸入されてきてますしCG技術もそれなりに発達してるのでこう言った作品もちゃんと見られる作品になっていたけど・・・
個人的にはもう少し派手にエイリアンが暴れてくれる作品だとよかったような気がする
派手な作品が見たいんだよね
 
2020年製作、ロシア映画
エゴール・アブラメ監督作品
出演:オクサナ・アキンシナ、フョードル・ボンダルチュク、ピョートル・フョードロフ、アントン・ワシーリエフ
 
 
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監禁逃亡 美しき獲物たち

2021-07-02 23:36:26 | Vシネマ
先に見た葉山レイコさんの「監禁逃亡」の第二弾です
1993年に作られたレンタルビデオ屋さんの高回転用アイテムとしてJHV
そうジャパン・ホーム・ビデオから出版され10数本シリーズ作として続いた作品
最近ではなんとコスミック出版から7本を一つのパケージで1800円の安価で
出版されていますが、個人的にはオルスタックソフトから一本1800円で毎月二本リリースされた方をコレクションしてて
この安価版リリースを機に見て行こうかって思いつつ
なかなか見られないですねぇ
 
第二弾であるこの作品の主演は前作に続いて再び葉山レイコさんです。
前作同様に3:4比のスタンダード作品でした
1993年だと日本はバブルの衰退期だったから
車内電話もあったけどもう携帯ですが
”シモシモ“って女芸人がネタにしていたような電話ですねぇ
 
葉山レイコが高原地帯を車で走らせてたら、いきなり森の中から飛び出してきた男を轢きそうに・・・
そこに来るまでカーラジオでは囚人が護送中に脱走したっていうフリがあり
車を止めて男を介抱するんだけど、その男が実は囚人護送車から脱走した連続レイプ殺人犯で葉山レイコに襲い掛かります
 
顔面血だらけで葉山レイコを押し倒し、首を絞めてきます
葉山レイコは首を絞められながらも、クルマのはバックシートにあったライターでなんとかレイプ殺人犯からの逃げて、森の中を走り回って山荘に辿り着き助けを求める、しかしその山荘の紳士風の男の方がレイプ犯よりも変態だった・・・って言うお話
 
結局先ほどのでっかい携帯電話のお姉ちゃんもこの山荘で弄ばれて殺されてしまうんですが
葉山レイコのは方は、何度かこの山荘から逃げて森の中を逃げ回り
またレイプ犯に巡り合ったりと
散々な目に合うものの、前作のような松田優が見せてくれてた狂気の暴力もなく
二作目のジンクスそのまんまって言うような
エロくもなく、暴力性もなくどことなく中途半端な作品にオチていたような
さほど葉山レイコさんの裸も少なく適度に作ってれば高回転と言った、ある意味良い時代に作られた徒花的な作品
今ならこの内容であるなら続編製作もなくシリーズ化はされないだろうな
 
っていうか、なんでしょうこの作品、今ではエロチックOVを毎月製作してる
株式会社高澤が製作していた作品だったのにはちょっと驚いた
こんな前からこう言った作品を作っていたんですね
 
切り口の違う記事はコチラ
 
1993年製作、日本Vシネマ、JHV作品
井上慎介監督作品
出演:葉山レイコ、松村冬風、水上功治、観月マリ、高沢順
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