柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

認知症は改善するそうです!

2010年09月16日 | 世の中
NHKの「ためしてガッテン」を見ました。
痴呆は改善できる。
暴言、失禁も減少する、とテレビ版に書いてあったので
見る事にしました。

痴呆になると
物忘れがひどくなりますけど、記憶に残る物があるそうです。
それは感情が記憶される、らしいのです。

痴呆の人は、日常の行動ができなくなったり
突然、徘徊を始めたり・・・

それを無理やり止めると
自分を否定されたと思って「悲しい」「嫌だ」という感情だけが
蓄積される。
そうすると、暴言を吐いたり、介護を拒否したりするのだそうです。
その時には興奮して、目が血走るのです。

私の家でも思い当たりますね。


介護される人の絵を紙に書き
その人がいつも言っている口癖や言葉を書き込み
その時の気持ちを書いてみる
それに対して自分はどうしてきたかを書き込む

この作業によって
言葉の裏のある気持ちに気がつく事があるそうです。

おばあちゃんは料理が大好き
でも痴呆になり料理が出来なくなった。
おじいちゃんは「料理は自分がするからいいよ」と
おばあちゃんに料理をさせなくなった。
それからおばあちゃんはおじいちゃんの介護を嫌がるようになり
失禁した下着も隠すようになった。

そこでおじいちゃんはこの方法を使って
おばあちゃんの口癖を書いてみた
「何かする事ない?」
「私は料理が好き」

おばあちゃんは大好きな料理を取り上げられて
「悲しい」と言う気持ちだけが、どんどん蓄積されていく
その事に、おじいちゃんは気がつき
「じゃあ、一緒に料理をしよう」とおばあちゃんを誘った。

しばらくすると、嬉しそうに料理をするおばあちゃんは
お化粧もし始める。
そして失禁もしなくなった。
今では、一緒に外で食事を楽しむ事もある。

などのいくつかの例が紹介されていました。

これはシートに介護される側のつぶやきを書き
客観的に見て、その裏の心理を理解する方法で
「センター方式」というのだそうです。

それと「バリテーション」というコミュニケーション方法で
介護をするときに
1アイコンタクト
2同じ言葉を繰り返す  「帰りたい」「帰りたいですか?」など
3思い出話をする
4優しく触れる

これがとても効果を上げるそうです。

これらの方法ためした人たちの
約半数に、痴呆の改善がみられたそうです。


世の中、色々な研究がなされているのですね。

私も参考になりました。