柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

高齢者が入院すると

2010年10月01日 | 私の半径100メートル
8月に熱中症から肺炎を起こし2度目の入院をしていた父が
40日ぶりに退院をしてきました。
この間に父は痴呆の様子が見られ、記憶も、理解も衰えました。

入院前は紙おむつを嫌がり拒否し続けていましたが
入院中にすっかりオムツに慣れてしまい
ベッドでのおむつ交換も嫌がりません。

病院からは軽度の介助で「歩ける」と聞いていたのですが
退院時の着替えも大変で、歩くのも危ない状態。
数人でやっと支えて帰ってきましたが
ベッドから起き上がる事は出来そうもありません。

ケアマネージャーさんにお願いして
早朝、昼前、夕方、就寝前にヘルパーさんをお願いし
80半ばの母が困らないように手配をしてきました。

夕方、居間で母と話をしていたら、廊下に何かの気配が・・・
見ると、母の手押し車につかまって父が立ています。

チョット、チョット、歩けるじゃない!
椅子に座って一休みしたら、すぐ寝室へ帰りましたが
帰りは手押し車を忘れています。
壁と手すりにつかまって帰って行きました。


母と、悪口を言う時は廊下を確認してからにしよう。と決めました。



帰宅してからは
病院の看護士さんは下の世話が上手だ、
大勢でご飯を食べたし、病院の方が良かった、
野菜は体に悪いらしい、入院中は一度も野菜は出なかった・・・

口をきけば、母がむっとする事ばかり言っています。

ほとんど食事をとらないのでまた、点滴の御世話になっており
「わがままじいさん」には、益々、磨きがかかってきました。

この前「痴呆の進行は、優しく対応して笑顔で話すと止める事が出来る」と
テレビで見ましたが、難しい事ですね。