柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

1人きりの不安

2010年11月13日 | 世の中
ご主人様の葬儀をお手伝いしたのは、もう8年前になります。
葬儀後に起きたお子様方との争い、
この方は後妻でらしたので、義理の仲でした。
数年続いた調停の結果、家を出て1人暮らしをされています。

ご自身も病を抱えて、更に怪我を負い、今でも治療に通っています。

その方から、手紙をいただいたのは夏の暑い盛りです。
季節のご挨拶と一緒に、逢いたいです。と書き添えられていました。

丁度父が入院をしていた頃で、そのまま介護に突入してしまい
頂いた手紙に返事も出さないまま、来てしまいました。

なんだか気になって、電話をしてみたら
また、新たな病気が見つかったとか。
治療に通うために引っ越しもされたとか。

意外と元気な声で答えてくれました。

今までだって大きな病気はしたのに、
何故だか、今回ばかりは心細くって。
と話されました。

その時にきっと手紙を下さったのだと思います。

本当に申し訳ない思いです。

事情を説明したら、かえって私の心配をしてくれました。

たった一言、声をかけてあげれば良かったのに。
そう悔やんでいます。

昼に仕事を終え、今日も実家に泊まっています。
さっきから何回も父が起きてきます。
夜になると活発に動き出し、起きては食べの繰り返しをします。
今夜は私が居間にいる為、食べる事はしませんが寝付こうともしません。

時間が足りない、と正直思います。

でも電話は出来たはず。

ごめんなさい。