2021年5月31日の朝日新聞の一面に
「触れてさよなら言いたくて」という記事が載りました。
遺体の顔や手に触れて葬儀をした家族の紹介があり
16㎝×13㎝の記事の2/3は故人の手に触れている写真です。
この葬儀の詳細は社会面に38㎝×17㎝の大きな記事として
取り上げられています。
故人は88歳の男性、死後にコロナに感染していることが判明
警察や葬儀社からは火葬後にしか会えないと伝えらえるが
孫が見つけた政府のガイドラインには
「感染対策を施せば通夜や葬儀は実施でき、遺族の意向を踏まえて執り行うことが可能かを検討」とあった。
しかし葬儀社は自社の決まりと葬儀を拒否。
遺族が衛生処置として「エンバーミング」の業者を調べ処置し
遺体安置室でマスク、ガウン、手袋をしたうえで遺体と対面が叶った。
体に触ってお別れをしたのち火葬場へ向かったが
火葬場の方針で立ち会いも拾骨もできず、火葬後に骨壺を渡された。
喪主は納得した様子で
「顔を見て、お礼を言えて、死を受け止めることができた。家族と一緒に前を向いていきたい」
と語り
「コロナ渦での葬儀で苦しむ遺族は多くいると思う。
自分たちが経験したことを知ってほしい」
との思いで取材に応じた、と記されていた。
更に記事内では
政府のガイドラインから
遺体が咳やくしゃみをしないので飛沫感染のリスクは低い
納体袋の利用で接触感染のリスクも抑えられる、とあり
厚生労働省の担当者の「実際は納体袋がなくても大きな心配はない」とのコメントもある。
このご遺体はエンバーミングの施術で
血液を抜き防腐液を体内に入れることであらゆる感染防止をされている。
エンバーミングの厚生省研究班の班長を務めた杏林大学の佐藤善宣名誉教授(法医学)
は「死者は呼吸をしないため飛沫感染はなく、遺体を強く推して体内の空気を押し出すなどしなければコロナの感染リスクは100%ない」
「何より遺族が悲しみを受け止める時間と場所を得にくい現状が問題で、こうした手法は葬儀の
あり方を遺族の手に戻す選択肢の一つになる」と明言している。
以上が記事の概要です。
この記事にある遺族は勇気と行動力がありました。
おじいちゃんとの別れを正当に求めた結果です。
でもほとんどの遺族は、葬儀社に言われれば
「そういうものか」と諦めます。
そして心の中に恨めしい気持ちをくすぶらせます。
葬儀社は葬儀、遺体の扱いの専門家なのに
何故、コロナ感染者の葬儀を特別視するのでしょうか?
葬儀の専門家なのに遺族の悲嘆を受け止め、軽減することに努力しないのでしょうか?
「優しい葬儀」「ご遺族の悲しみに寄り添う葬儀社」と
謳っているのに現実は
「ご遺体とは会えません。火葬は立ち会えません。」の一点張り。
紙面にも「遺体搬送時の感染を恐れる」「小さな会社なら風評被害でつぶれかねない」
だから葬儀社は「遺骨で再会」という対応をしていると書かれています。
まず、葬儀社が正しい知識を学んでください。(無知な葬儀社と同じでいいわけはないでしょう)
火葬場の対応にも異論を唱えてください。
火葬する側は遺体の感染などに葬儀社より詳しいわけはないのです。
火葬する前も後も、感染が起こる理由がありません。
棺の蓋を超えてうつるウィルスなどありません。
超高温ではどんなウイルスも生きられるはずがありません。
火葬場はスタッフにも、遺族にも、安全な区域です
そしてお客様に正しい知識を伝える
葬儀の選択肢を与える(葬儀社勝手の誘導はしない)
他社より信頼できる、そして何より遺族のために葬儀をする葬儀社になってほしいものです。
正しい知識を得たなら、遺体からの感染を怖がるより
そこに集まる遺族、会葬者、そして葬儀社スタッフの感染にもっと関心を配るはずです。
ここにこそ、感染の危険が存在します。
葬儀日程を多少伸ばしても遺族、親族、葬儀社スタッフ間ではPCR検査を入れるとか
体温チェック、手の消毒
マスク、フェイスガード、手袋は必須にするとか
立ち位置を指定するとか
会話を控えさせ,会食は持ち帰りにするとか
コロナ渦に関係なく「お客様が決まりを守らなくても注意ができない」
という葬儀社の声を聞きますが
葬儀を仕切る側の責任として注意や提言することは
お客様を守るために勉強をしている証拠です。
また、お客様を納得させる説明ができる会話術は全員が持つべきものです。
コロナ騒動はまだ当分続くでしょう。
既に2年近く遺族にとっては悲しい対応の葬儀が行われてしまいました。
きちんとお別れをしている葬儀社もあるのです。
全国の葬儀社が、そこにならってください。
遺族はずっと我慢しているのですから。
朝日新聞がこんなに大きな紙面をあてて
コロナ感染者の葬儀記事を書いてくれたことが無駄にならに用に
心から願います。
「触れてさよなら言いたくて」という記事が載りました。
遺体の顔や手に触れて葬儀をした家族の紹介があり
16㎝×13㎝の記事の2/3は故人の手に触れている写真です。
この葬儀の詳細は社会面に38㎝×17㎝の大きな記事として
取り上げられています。
故人は88歳の男性、死後にコロナに感染していることが判明
警察や葬儀社からは火葬後にしか会えないと伝えらえるが
孫が見つけた政府のガイドラインには
「感染対策を施せば通夜や葬儀は実施でき、遺族の意向を踏まえて執り行うことが可能かを検討」とあった。
しかし葬儀社は自社の決まりと葬儀を拒否。
遺族が衛生処置として「エンバーミング」の業者を調べ処置し
遺体安置室でマスク、ガウン、手袋をしたうえで遺体と対面が叶った。
体に触ってお別れをしたのち火葬場へ向かったが
火葬場の方針で立ち会いも拾骨もできず、火葬後に骨壺を渡された。
喪主は納得した様子で
「顔を見て、お礼を言えて、死を受け止めることができた。家族と一緒に前を向いていきたい」
と語り
「コロナ渦での葬儀で苦しむ遺族は多くいると思う。
自分たちが経験したことを知ってほしい」
との思いで取材に応じた、と記されていた。
更に記事内では
政府のガイドラインから
遺体が咳やくしゃみをしないので飛沫感染のリスクは低い
納体袋の利用で接触感染のリスクも抑えられる、とあり
厚生労働省の担当者の「実際は納体袋がなくても大きな心配はない」とのコメントもある。
このご遺体はエンバーミングの施術で
血液を抜き防腐液を体内に入れることであらゆる感染防止をされている。
エンバーミングの厚生省研究班の班長を務めた杏林大学の佐藤善宣名誉教授(法医学)
は「死者は呼吸をしないため飛沫感染はなく、遺体を強く推して体内の空気を押し出すなどしなければコロナの感染リスクは100%ない」
「何より遺族が悲しみを受け止める時間と場所を得にくい現状が問題で、こうした手法は葬儀の
あり方を遺族の手に戻す選択肢の一つになる」と明言している。
以上が記事の概要です。
この記事にある遺族は勇気と行動力がありました。
おじいちゃんとの別れを正当に求めた結果です。
でもほとんどの遺族は、葬儀社に言われれば
「そういうものか」と諦めます。
そして心の中に恨めしい気持ちをくすぶらせます。
葬儀社は葬儀、遺体の扱いの専門家なのに
何故、コロナ感染者の葬儀を特別視するのでしょうか?
葬儀の専門家なのに遺族の悲嘆を受け止め、軽減することに努力しないのでしょうか?
「優しい葬儀」「ご遺族の悲しみに寄り添う葬儀社」と
謳っているのに現実は
「ご遺体とは会えません。火葬は立ち会えません。」の一点張り。
紙面にも「遺体搬送時の感染を恐れる」「小さな会社なら風評被害でつぶれかねない」
だから葬儀社は「遺骨で再会」という対応をしていると書かれています。
まず、葬儀社が正しい知識を学んでください。(無知な葬儀社と同じでいいわけはないでしょう)
火葬場の対応にも異論を唱えてください。
火葬する側は遺体の感染などに葬儀社より詳しいわけはないのです。
火葬する前も後も、感染が起こる理由がありません。
棺の蓋を超えてうつるウィルスなどありません。
超高温ではどんなウイルスも生きられるはずがありません。
火葬場はスタッフにも、遺族にも、安全な区域です
そしてお客様に正しい知識を伝える
葬儀の選択肢を与える(葬儀社勝手の誘導はしない)
他社より信頼できる、そして何より遺族のために葬儀をする葬儀社になってほしいものです。
正しい知識を得たなら、遺体からの感染を怖がるより
そこに集まる遺族、会葬者、そして葬儀社スタッフの感染にもっと関心を配るはずです。
ここにこそ、感染の危険が存在します。
葬儀日程を多少伸ばしても遺族、親族、葬儀社スタッフ間ではPCR検査を入れるとか
体温チェック、手の消毒
マスク、フェイスガード、手袋は必須にするとか
立ち位置を指定するとか
会話を控えさせ,会食は持ち帰りにするとか
コロナ渦に関係なく「お客様が決まりを守らなくても注意ができない」
という葬儀社の声を聞きますが
葬儀を仕切る側の責任として注意や提言することは
お客様を守るために勉強をしている証拠です。
また、お客様を納得させる説明ができる会話術は全員が持つべきものです。
コロナ騒動はまだ当分続くでしょう。
既に2年近く遺族にとっては悲しい対応の葬儀が行われてしまいました。
きちんとお別れをしている葬儀社もあるのです。
全国の葬儀社が、そこにならってください。
遺族はずっと我慢しているのですから。
朝日新聞がこんなに大きな紙面をあてて
コロナ感染者の葬儀記事を書いてくれたことが無駄にならに用に
心から願います。