昨年の夏、保険代理店を経営している知り合いが亡くなりました。
お互いの仕事に関連があったので会うと終活の話をよくしていました。
私と同年代の男性で、まだまだ働き盛りの元気な人でしたが
「なんだか疲れがとれないな」と病院へ行きその数週間後に亡くなったそうです。
亡くなってしばらくして会社から死亡の案内が届きました。
彼の人柄から察すれば、いくらコロナ禍であったとしても葬儀に参列したかった知人、友人は沢山いたはずです。
聞けば、家族も会社も急なことでバタバタだったようです。
生命保険を扱ってお客様には「万が一の備え」の重要さを伝えていたはずなのに
自分の終活には手を付けていなかったのでしょう。
本人が家族や会社をどう考えていたのか周囲に伝わることなく思いがけない死に、ただただ混乱したのだと思います。
終活には
認知症(後見、家族)
老人施設の探し方
葬儀、お墓
老後資金の見通し
生前贈与、相続
保険の見直し
不動産売却、住み替え
など、多くの職種が関わっていますが、皆一様にセミナーなどしても
「高齢者が自分の準備に結びつけることが難しい」と嘆いています。
先ず自分が実践しその体験を語らないと絵空事にしか聞こえないかもしれませんね。
彼の死から、もう1年近くが経とうとしています・・・
私もご家族を存じ上げないのでお墓詣りもまだしていません。