柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

よい葬儀社はどうやって選んだらいいですか?

2023年06月24日 | 終活セミナー

「よい葬儀社はどうやって選んだらいいですか?」

お葬式のセミナー後によく質問されます。

先ず、事前相談をお勧めします。

ご自身の葬式のことなら、エンディングノートを書く時がいいタイミングです。

地元の葬儀社を数社選んで同じ内容で見積もり依頼しましょう。

見積を比較するために葬式の形を決めておきます。

例えば

「親族20人、会葬者50人、仏教式、通夜告別式に必要な物をすべて含んだ総費用の見積もりをお願いします。

すべて中くらいの金額でオプションは不要です。」

たぶん、この葬儀社での平均葬儀代金が出てくると思います。

葬儀社によって基準の祭壇費用に含まれているものが統一ではないので、あくまで葬儀総額でないと比較が困難です。

できれば葬儀社に行って、実際に社員の対応や葬儀式場や控室、安置室、駐車場を見学するとさらに選択肢が広がります。

その特に大事なことは事前相談の担当者以外のスタッフの様子です。

お客様に対して全員が挨拶をするか、スタッフ間、電話や下請けさんとの会話に聞き耳を立てて下さい。

そして葬儀社内の清掃、整理整頓もチェックしましょう。

これで葬儀社のレベルが分かります。

最近では、家族葬が多くなり親戚でもない限り葬式に出向くことが無くなりました。

以前は知り合いの葬儀に行って、スタッフの案内が悪かったり、人目につかぬところで固まって雑談していたり

反対に親切に対応されたりが分かったものです。

また、葬儀が間近でない時の相談は、雑になりがちですので、これもチェック項目になりますね。

 

家族の病状が悪化しているときに葬儀社に事前相談はできない、という声も聞きますが死は突然に訪れます。

大事な家族を亡くした時に、急場な対応で送る方が後悔を遺しますし、決して安い金額ではありません。

自宅で看取りをされる訪問医師は必ず死が迫ったら葬儀社への相談をすすめています。

これは家族にしかできない準備なのです。

もしもに対応しておくことは、無駄になってもいいことなのですから。

葬儀社を紹介するサイトがありますが、ここでは葬儀が発生してから地域の葬儀社を探して紹介するので総額の見積もりを比較することは無理かもしれません。対応の確認も当然難しいでしょう。

その点も理解し葬儀社選びをしてみましょう。