柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

死ぬまでお財布は握っているべし

2008年08月24日 | 遺言書を作る時
ある講演会でこんな話を聞きました。

「私は毎年、正月に遺言書を書き直しているんです。
私に孝行してくれた子に有利に遺言書を書き直す。
一生懸命、働いて作った財産ですよ。
親を大事にしない子にやる必要はない。
皆さんも、そうしてご覧なさい。
子供は、みんな親切になる」

また、ある未亡人からは

「私の友人は、病気になったとき
息子さんに、通帳と印鑑を預けてしまったんですよ。
あんなに、預けちゃダメって言ったのに。
でも、死ぬまでほとんど面会にも来なかった。
年に数回来ても、顔を見てすぐ帰ってしまう。
当たり前ですよ。
子供だって、お金を持ってると思うから
優しくしてくれるんですもの」

「子供が憎い訳じゃないけど
親はそのくらいの覚悟でいなきゃ。
甘えて、べったりと頼っちゃいけないんですよ。
だから、子供とも上手くやっていけるんですよ」

まだ、親がいる身の私には
耳が痛い言葉です。

でも、これは真実を言い当てている部分も大きい。

誰でも、親を見たくても自分の生活が一杯で
金銭的にも、精神的にも、物理的にも
親の面倒を見られないのも現実。

だから、先にお金を預かったら
親の事が面倒に感じる人もいますね、きっと。


そう考えたら、親は最後まで
お財布は握っておかないといけないかも。
平均寿命が、毎年更新している日本ですから。


本当に親孝行な人も沢山いますが
世の中、おかしくなっているのも事実です。








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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
独立ってことかなあ (ポンポンダリア)
2008-08-25 21:24:05
子どもからも独立して生きるってことかもしれません。
子離れし、大人vs大人ってことで、いいんじゃないかな。
そして、ボケ防止のためにも、お財布は自分で管理しよう。
それをゴチャゴチャ言うような子供は、やっぱり子育ての段階で親の何かが影響しているのかも。
どんなに貧しくても大変でも、親子であり続けるためにも、子供に甘えない親でいたいものです。
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寂しいことだけど・・・ (バンビーノ)
2008-08-25 22:25:17
ポンポンダリヤさんの言う通り、親も子供に依存してはいけないと思う。
年をとったからといってやれることはしよう。

今、私は父と暮らしてますが、一緒に生きるって事は大変です。
優しくしてあげたくても、朝から何が気に入らないのかブスっとして口も利かない。
何を聞いても返事もしない。

やっぱり無理なのかな?って思ってしまう。
子供たちは、気を使って疲れ果ててしまう。
家を出たいとまで言い出す。
私も間に入って、ストレスを抱えてしまう。

TVを見ていても否定的な意見ばかりで面白くなさそう。
なんか楽しみを見つけてくれたらな~。

お金を持ってるとか、そんなことじゃなくて・・・
子供たちに面倒見てもらう前に、自分が何を出来るか、夢があるかとか、趣味とか作って余生を楽しく過ごしてもらいたいだけなんですけどね。

毎日、不機嫌な顔見てると、暗~くなりますよ。
私はそうならないためにも夢を、楽しみを見つけとこ~っと
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Unknown (shibata)
2008-08-25 23:00:43
親との同居は大変ですな。
急に同居になった場合は、更に大変でしょう。
夫婦でも「何で怒ってるの?」って、よくありますものね。
怒ったり、笑ったりなんでしょうが
やっぱり、人間は修行させられるのですね。

でも、「これって、修行なんだ」と気がついているほうが、苦労も割り切れて、楽かもしれませんね。

大変な分だけ、他で楽しみ見つけてください。
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