司法書士や介護施設職員さんが高齢者と面談する場に同席することがあります。
話の内容によっては、「もし、あなたが将来亡くなったら」という会話もありますね。
その時に、必ず言葉を詰まらせる方がいます。
"死"という言葉がなかなか出せないようで
「こんなことがあってはならいのですが・・・・」
「もしものことですが・・・」
などと、言いにくそうな説明をしています。
特に年代が若いと言葉を慎重に選んでしまうのでしょうか。
同席している私は「こちらの方が亡くなったら、ということですよね」と口をはさみます。
「年をとると、あなた方が思うほど死は縁遠いことではなくなるし、今日はここを詳しく知りたくて面談しているのでわかりやすく説明してほしい」とお願いします。
死という言葉を毛嫌いする高齢者はいても、そうは多くないと思います。
面談者の挨拶や対応やそのほかの会話で、心根は通じるものです。
言葉は綺麗でも、事務的だったり説明書を読むような話し方ならきっと冷たさを感じるでしょうね。
そちらの方が悪い印象を残すと思いませんか。