柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

お役所の謝罪

2008年10月17日 | 私の半径100メートル
家の娘は会社員です。就職して5年になります。
毎年会社側から、市県民税は払われています。

今年の春に突然、区役所の納税課から市県民税の通知書が来ました。

えっ?何で?

すぐに勤め先に確認したら、会社側の徴収記載のミスでした。
その後は給料から引かれていました。

ところが督促状が届いたんです。
又、確認をしてもらいました。

娘からは
「何度も、ごめん。ちゃんと払っているから心配しないで。
督促状は破棄していいよ。会社から確認とっているから」との事。
娘は自活しているので、親だけが督促状を見ています。

ところが更に今度は納税催告書が届いたんです。

「あなたが納税する市税等については、すでに納期限が過ぎていますが、納付が確認できません。次の期限までに納付いただけない場合は、地方税法の規定により
差し押さえすることになります。ご事情がある場合は速やかにご連絡ください。すでにお納めいただいている場合は、行き違いですのでご了承ください」

差し押さえ?
ただ事ではないじゃない。

すでに納付している場合は、行き違えだから了承しろ?
そういう場合は、行き違いがありましたら申し訳ありません。
じゃないの?

結局、再度会社と娘本人から確認をしてもらいました。
娘は
「実家に納付催告書が届いてしまい、両親が心配していますので
きちんとした説明と謝罪をしてください」と言ったそうです。


数日後、区役所から手紙が届きました。

「前略 日ごろから、市税事務についてご協力いただき厚くお礼申しあげます。 
 ○月○日会社の人事部の○○様から連絡をいただきました。
 柴田様の市県民税については当初個人納付の普通徴収の課税になっていました。
 その後、○月○日に給料から納付いただく特別徴収に変更になりました。
 催告書を発送する前に連絡があり、納付書を引き抜くことになっていました。
 それを引き抜くのが洩れて、催告書を発送してしまいました。
 大変ご心配をおかけしました。
 現在、個人の未納額はありません。
 今回の催告書は破棄していただくよう、お願いします。
 よろしくお願いします」

これが全文です。

事情説明はされてますが、謝罪はされてません。
高飛車な手紙です。
最終的な手紙の内容は
 *これまでの経緯
 *税金は納付されている
 *催告書は破棄しろ
ということです。

催告書を発送する前に納付書を引き抜くのを忘れた、じゃなくて
催告書を発送しないのが普通の処置じゃないですか?

催告書を発送したミスは認めてないのです。

ご心配をおかけしました・・・の後に「申し訳ありません」じゃないですかね?

「謝罪する気はありません宣言」を受けた感じで、これが役所の常識か、と
驚きました。

誰にでも、ミスはあります。
ミスをどう対処するかで
ミスが帳消しになる事もあるのに。


この手紙、接遇のテキストにしようかと思っています。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さすが! (バンビーノ)
2008-10-18 22:12:11
お気持ち、わかります。

我が家にも、後期高齢者医療保険料の督促状やら、保険料払い戻しやら、なんだかわからない書類が父宛に、送られてきます。
住民票を移したのにもかかわらず、催促されたり、勝手に引き落としてりして・・・。
何がなんだかわからない。
まして、年寄りには、わかる訳がありません。何度連絡しても、”お調べしてからご連絡いたします。”と言って、後で通知が来るだけ。
なんか連絡するのも、いやになりますね。

でも、さすが柴田さん!!!!
それをテキストにしようというところが、らしいな~と思いました。

コメントありがとうございました。
お勉強 がんばりま~す。 
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あなたこそ不正です。 (ポンポンダリア)
2008-10-19 15:31:32
役所特有のことば使いですよね。
なんか、反省してしまいます。私。

ところで、PCのヘルプも、かなり変な言葉使いがあります。
なんで動かないのかなあ。と、凹んでいるときに、
「このOOは、不正です。」
という警告が出ることがあります。
この警告、ってのも嫌なものなんですが、
「不正です。」
なんて、言われる筋合いはない!!!
と、大変、むかつきます。

「失礼な!」と、思っております。はい。
「あなたこそ、不正です。」と、コンピューター相手にしばしば怒っているのでした。
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