嵐峡の景(らんきょうのけい)
桜の花に包まれた嵐山の渓谷美をいけあげた花態です。
中央の水を保津川に見立てます。
花材
桜
菊(黄)
マトリカリア(白) 和名夏白菊 一重・八重・ぽんぽん咲きがある。今回は一重。
天門冬(てんもんどう)
*マトリカリア 水揚げ悪い、配達時には既にしおれていた。
家に帰り余分な葉は落とし一昼夜水に漬けるとかなり回復し花にも精気が戻りました。
嵯峨御流の景色いけの三勝の景の一つ水の景観の美しい景色をいけた花態です。
他に【庭湖の景】【高尾の景】があります。そして水を中心とした七景へと広がって行きます。
今回は一尺丸水盤の大きさに合わせた花留めの数と配置で嵐峡の景を活けてみました。
桜 日本人に最も親しまれ愛されている花。これほど多くの人が開花を待ち望む花は他に無い様に思います。
その中でも染井吉野(ソメイヨシノ)は江戸駒込の染井村からその名がつきます。
開花後実はつきますが食用のいわゆるさくらんぼにはなりません。
食用となるのは西洋桜です。
桜餅の葉に使用されるのは大島桜
まだ寒い1月頃に花を咲かせる寒桜・見事な景観の枝垂れ桜・
開花時期が少し遅い造幣局の通り抜けでも有名な八重桜などがあります。
歌に現在でも常に歌われ続けてる桜、
百人一首でもこんなに歌われています。
歌の意味をしみじみ噛み締めながら桜鑑賞してみるのもいいです。
いつの時代も人に愛される花であることの証明ですね。
花の色は うつりけりな いたづらに
わが身世にふる
ながめせしまに
小野 小町
桜の花はむなしく色あせてしまった。春の長雨が降っている間に。私の容姿もすっかり衰えてしまった。生きていることのもの思いをしていた間に。
ひさかたの 光のどけき
春の日に 静心なく
花の散るらむ
紀 友則
日の光がのどかにさしている春の日に、 落ち着いた心がないので桜の花が散っているのであろう。
いにしえに 奈良の都の
八重桜 けふ九重に
にほひぬるかな
伊勢 大輔
昔の奈良の都の八重桜が、今日は九重の宮中で、ひときわ美しく 咲きほこっていることですよ。
もろともに あはれと思へ
山桜 花よりほかに
知る人もなし
前大僧 行尊
私がおまえをしみじみといとしく思うように、お前もまた私のことをしみじみといとしいと思ってくれ、山桜よ。花であるお前以外に心を知る人もいないのだから。
高砂の 尾の上の桜
咲きにけり 外山の霞
立たずもあらなむ
権中納言 匡房
遠くの山の峰の桜が咲いたのだった。人里近い山の霞よ。 どうか立たないで欲しい。
花さそふ
嵐の庭の雪ならで
ふりゆくものは
わが身なりけり
入道前 太政大臣
花を誘って散らす嵐の吹く庭は,雪のように花が降りくるが、実は雪ではなく 真に古りゆくものは、このわが身なのだった。
3月22日の作品
=アルバム掲載の写真サイズを少し大きくしました=
桜の花に包まれた嵐山の渓谷美をいけあげた花態です。
中央の水を保津川に見立てます。
花材
桜
菊(黄)
マトリカリア(白) 和名夏白菊 一重・八重・ぽんぽん咲きがある。今回は一重。
天門冬(てんもんどう)
*マトリカリア 水揚げ悪い、配達時には既にしおれていた。
家に帰り余分な葉は落とし一昼夜水に漬けるとかなり回復し花にも精気が戻りました。
嵯峨御流の景色いけの三勝の景の一つ水の景観の美しい景色をいけた花態です。
他に【庭湖の景】【高尾の景】があります。そして水を中心とした七景へと広がって行きます。
今回は一尺丸水盤の大きさに合わせた花留めの数と配置で嵐峡の景を活けてみました。
桜 日本人に最も親しまれ愛されている花。これほど多くの人が開花を待ち望む花は他に無い様に思います。
その中でも染井吉野(ソメイヨシノ)は江戸駒込の染井村からその名がつきます。
開花後実はつきますが食用のいわゆるさくらんぼにはなりません。
食用となるのは西洋桜です。
桜餅の葉に使用されるのは大島桜
まだ寒い1月頃に花を咲かせる寒桜・見事な景観の枝垂れ桜・
開花時期が少し遅い造幣局の通り抜けでも有名な八重桜などがあります。
歌に現在でも常に歌われ続けてる桜、
百人一首でもこんなに歌われています。
歌の意味をしみじみ噛み締めながら桜鑑賞してみるのもいいです。
いつの時代も人に愛される花であることの証明ですね。
花の色は うつりけりな いたづらに
わが身世にふる
ながめせしまに
小野 小町
桜の花はむなしく色あせてしまった。春の長雨が降っている間に。私の容姿もすっかり衰えてしまった。生きていることのもの思いをしていた間に。
ひさかたの 光のどけき
春の日に 静心なく
花の散るらむ
紀 友則
日の光がのどかにさしている春の日に、 落ち着いた心がないので桜の花が散っているのであろう。
いにしえに 奈良の都の
八重桜 けふ九重に
にほひぬるかな
伊勢 大輔
昔の奈良の都の八重桜が、今日は九重の宮中で、ひときわ美しく 咲きほこっていることですよ。
もろともに あはれと思へ
山桜 花よりほかに
知る人もなし
前大僧 行尊
私がおまえをしみじみといとしく思うように、お前もまた私のことをしみじみといとしいと思ってくれ、山桜よ。花であるお前以外に心を知る人もいないのだから。
高砂の 尾の上の桜
咲きにけり 外山の霞
立たずもあらなむ
権中納言 匡房
遠くの山の峰の桜が咲いたのだった。人里近い山の霞よ。 どうか立たないで欲しい。
花さそふ
嵐の庭の雪ならで
ふりゆくものは
わが身なりけり
入道前 太政大臣
花を誘って散らす嵐の吹く庭は,雪のように花が降りくるが、実は雪ではなく 真に古りゆくものは、このわが身なのだった。
3月22日の作品
=アルバム掲載の写真サイズを少し大きくしました=