華道家 余田紫甫(志穂) 

いけばな嵯峨御流・華道家 余田紫甫の海辺の街での楽しいくらしと花を愛する日々

【お稽古】2007年3月28日(水) 桜 (瓶花)

2007年04月03日 | Flower
日本人が愛して止まない桜
美しさの中に人を虜にする魔力を秘めてるのではないでしょうか?
桜の季節になると人はなぜか浮かれはしゃぎ出す様な気がします。

名前の由来は神話の一説『さきくにさくらん、ほきくにさくらん』の『さくらん』が『さくら』になったとも
古事記に出てくる神『木之花咲耶姫(このはなさくやひめ)』が最初の桜のタネをまいたと桜の霊とされ
さくやひめが”さくら”となったとも言われます。

百人一首 には桜を詠った歌が6首あります。
(3月13日のお稽古のBLOG参照)
そして現代でも、ここ数年、歌手、ミュージシャンはこぞって”桜”を題材にした歌を発表し
ヒットを飛ばします。まさに今尚、日本人が桜を愛する証です。

=九花一体(きゅうかいったい)=

嵯峨御流では花を活ける時の心得としてこの様な言葉があります。

その席も花
花台や敷板も花
花器も花
花留めも花
水も花
鋏も花
花材も花
出来上がった作品も花
いける姿(心)も花

花を活けるとは出来上がった作品だけが素晴らしければいいのではなく、
活けるというプロセスの中でいろんな学ぶべき事があります。作法であり、技法であり、心であると思います。
花と向き合い、花と対話し、花に学ばせてもらっているという謙虚な気持ちを常に忘れない事が大切です。

*瓶花、初めての方に説明行う。

写真は日本より一足先に桜が咲いたシアトルのYOKOさんが贈ってくれたました!
(自信のBlogにはポエムと思わせるような英語の美しい文章もありました。)

桜の季節を思いっきり楽しみましょう。

3月28日の作品