華道家 余田紫甫(志穂) 

いけばな嵯峨御流・華道家 余田紫甫の海辺の街での楽しいくらしと花を愛する日々

【お稽古】2007年4月24日(火) カンガルーポー

2007年04月25日 | Flower
盛花右盛体

カンガルポー(赤)
アルストロメリア
スプレーカーネーション
パンダナス(ニュウサイランに似た葉)

カンガルポー
オーストラリア原産カンガルーの前足に形が似てるか名づけられた(ポー=足)
細い毛の覆われたベルベットの様な質感が特徴。花先が六つに割れる。
赤・黄がある。

盛花の三大の起因

三大とは体・用・相の役枝です。
体・用・相の名称は真言密教の教義上から出た物
宇宙万物を解説するのに体・用・相の三方面から観察する。
弘法大師が起信論という本の三大を分析したのが始まりとされています。

体....不変不動の万物の根源原理である本体(本質・本性)
    六大(地水火風空識)宇宙万物はこの六大を具有する。
    物質界と精神界の融合に実在の本当の姿がある。

相....その姿、客観的に見る事の出来る様相(形態)
   万物の相状 現象であり本質の外面的現れ
四曼荼羅
として荘厳し発生している宗教的心眼の境地

用・・・・それの働きを指す(作用・動作)
     体・言語・心の三密の働き 
     身密 手を上げ足を動かすが如き
     口密 一音一聲の如き
     意密 意思を動かすが如き

仏教の教えは難しく複雑です。一度では理解出来ない奥の深いものです。
人が成長して行く上でいつか本当の意味でこれらを悟る日が来ると思います。

4月24日の作品