＜心の成長＞

中学生の夏期講習は、週末を除きほぼ毎日通塾する塾生が殆どだ。

やはり毎日授業をしていると、

質問に対しての反応が段々と良くなってくる。

頭の中の勉強モードが途切れない感じだ。

前回勉強したことの継続や復習が直ぐにできるので定着度も高い。

毎日接することが出来るというのは、本当に理想の形だ。


また勉強だけではなく、

それ以前の姿勢の部分も高まっていく塾生が多く見られる。

講義中の聞く力。

話を聞くとき、問題を解くときの目線。

大事な部分でメモを取る。

授業中は微動だにしない。

課題は常に怠らない。


まとめて言えば、勉強への集中力や向上心となる。

この部分での成長を僕らが実感できる塾生が多いのだ。


「こいつ、期末テストが終わってから

随分と人の話が聞けるようになったな」

「問題に向かうときの表情が本気になったな」

「注意する回数が減ったな」

「授業への準備がきちんとできるようになったな」

「課題の提出が守れるようになったな」

「丁寧な字でノートが取れるようになったな」


勉強ができるかどうか以前にこの姿勢の面で

問題となる生徒は少なくない。

何もせずとも皆が全教科で意欲満々ならば、手はかからない。

現実はそう簡単にはいかないのだ。


だからこそ、どうすればやる気がでるのか。

どうすれば集中力が向上するのか。

どうすれば苦手な教科にも率先して取り組めるようになるのか。

ということを塾として考えていかなければならない。


心の成長というのは、人によって個人差がある。

今、勉強に身が入らなくても、

その先のどこかの時期で真剣に考える時が来るだろう。

ただ、生徒をお預かりしている以上、

それを黙って待っている訳にはいかない。

「姿勢の好転を出来るだけ早めてやらねばっ！」

という気持ちで接していかねばならない。

授業の進め方、話し方により良い方法を。

常に気持ち１２０％でぶつかっていく勢いを絶やさずに。

僕らが栄養たっぷりの水をあげ続ければ、

育ちは少しでも促されるはずだ。


この夏で心の成長を見せている塾生が、

二学期以降もその姿勢を継続していけるようにしなければ。


勉強量は確保できる。

それに全力の姿勢が備われば結果はついてくる。

現にそれを証明している塾生は何人もいるからね。


一学期よりも夏。

一年次よりも二年次、三年次と心の成長を見せて欲しい。