「対馬からの手紙の続き」

対馬で働いち養蘭を楽しんどる。山や花で季節を知り、海を眺めち命の鼓動を感じ、そげな好き勝手な太公望な暮らしがしてぇ~。

拝啓、お元

2005年11月17日 | 日記
拝啓、お元気ですか。蘭を始めた頃は、「こんな花が自然界に咲いているんだな~。派手じゃないけど心に染みるな~。自分で採取してみたいな~。」と思ったものでした。鉢は何か?土は何か?肥料は何か?としつこく聞いて廻ったのですが、ごく一般的な事しか教えてもらえず、詳しくは教えてもらえなかったですね~。その時からラン室の環境や用土・管理状況を言葉は悪いですが「盗み見る」ようになりました。言葉で表して貰えない心の中の管理法というものもですね・・・。先輩の良い個体を見せてもらうと自分も欲しくなるし、人の持っていない物も欲しくなるし、、困ったものです・・・。永い年月を楽しめる品種や将来性の有る品種を探し続ける事は楽しくもあり苦しいものです。楽しみが大きいからこそ苦しみにも耐えられるのかも知れません。不思議な植物ですね。何故これほどまでに夜な夜なうなされながらも追い求めてしまうのでしょう・・・。やはり初対面での、あのじんわりと心に染み渡り、厳かで控えめで強烈なインパクトが頭から離れないからでしょう。 それと、対馬産の蘭が流失し他地方産として流通する事にも心痛めています。対馬産品種の保存とプロフィールの管理には力を注いでいきたいと考えています。情報など有りましたらドシドシお寄せ下さい。どうぞよろしくお願い致します。

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