日頃の喧騒の中で、心も体も疲れ果て、
無気力状態の自分に嫌気がさしているところですが、
そんな時に、ドアの開閉や人の動きによって、
時折動く微かな空気に乗せられてやってきた
ニオイの香りが、生きる屍のように横たわる
自分に精気を注ぎ込んでくれています。
あ~、なんという良い香りなのでしょう、、、
ニオイに限らず中国春蘭類には有香性の品種が
殆どだそうですが、ニオイを含め以前より流通している
中国春蘭は花が控えめなうえ、葉に埋もれて
目立ちにくいので、香りを感じて、初めて開花を
確認する次第です。ですが、花をよく見ると
見飽きる事が無く実に味わい深い表情をしているのです。
視覚的には、過大にアピールするわけでもないし、
誰や彼やに媚を売るわけでもないのですが、
ここぞという時には、しっかりとした
自己主張が出来る蘭達です、、。
そんな人間になりたいな、、。