「対馬からの手紙の続き」

対馬で働いち養蘭を楽しんどる。山や花で季節を知り、海を眺めち命の鼓動を感じ、そげな好き勝手な太公望な暮らしがしてぇ~。

拝啓、お元気でしょうか。

2006年10月26日 | 対馬産の蘭

先日、譲って頂いたアキザキナギランの花が開きました。

Jpg_202blo 蕾の時は下を向いてたのですが、

開いてから徐々に首を擡げ、

正面を向き、堂々と力一杯

今年の成長の集大成を表現してくれました。

Jpg_212blo 正島先生著「対馬の蘭」に依りますと、

台湾と対馬にしか産しないとの事ですが、

調べてみますと、紀州・四国・九州の一部、

沖縄などに分布しているようです。

対馬は北限なんですね~。

Jpg_203blo 葉幅三センチ、葉長10センチの木の葉型で、

葉縁には鋸歯が無く刃先は鋭く尖っています。

が、刺さるほど硬くはないですよ。

花径三センチ~4センチの緑色花で、

いわゆる万歳咲きの

Jpg_210blo スッキリした

清々しい印象で、

棒心の条線と舌点のバランスがGood!

寒蘭と同じように地下茎

(直根)で増え、

木が上に上に成長していくので、

Jpg_214blo 植え替え毎に、深植えするように

植え付ける必要がありそうです。

成木になると、一茎多花性で花芽も数本出るようになるので、

もう少し賑やかになるでしょうね。

しかし、この小木に咲いた一輪の花も可愛いものです。

花の首の所に蜜が付いてるので香りが有りそうですが、

いくら嗅いでも匂いを感じません。

蜂や蝶にしか判らない香りかも・・。

コメント
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