数鉢を残して
寒蘭からは
手を引こうと考えました。
寒蘭とは、
坪と呼ばれる生育地から採取されます。
その坪は
洗面器ほどの面積から
運動場の広さまで様々で、
同じ坪採りだとしても
10センチも離れれば
別個体の可能性もありますし、
10メートル離れていても
区別がつかないほど
似ている個体もあります。
その曖昧さと、
秀品と同一品だとして
高値で売り買いされる懐疑心の為に
愛培する気持ちを
失いかけていたのです。
今回、
いろんな会場で坪採り個体の差異と、
年と作による変異を見比べる事ができ、
同じ坪採りで
劣ると言われていた個体でも
作を上手く掛ければ
見違えるほど良く出来る
というのが確認出来た事は
収穫の多い展示会回りでした。
対馬で蘭を作っていくうえで
寒蘭を抜きに続けていけないというのが
良く判った次第です。
また少しづつ蒐集していこうと思ってます。