初春から、自分の蘭はそっちのけで、
寝ても覚めてもずうーーっと蘭探し。
思えば水やりしか出来なくてジックリ相手してやれなかったな~。
たまの休日くらい相手してやらんといかんな~。
久しぶりにゆっくり観察すると、ほったらかしにされてるにも拘わらず
新芽もポツポツ出ているし、2年伸びの元気な奴も居る。
高価な蘭でもなく、優れた名品でもなく、
我を張る仲間に埋もれて目立つことのない
こんな個体に遭った時でしょうかね。
心が洗われるようです。
他に負けじと大きくなる訳でもなく、グングン成長する訳でもなく、
かといって自分を見失う事もなく
前を向いて確実に前進しています。
「お前って疲れることはないのか?」と聞いてみるのですが・・。
明日からの仕事に活力を与えてくれる水晶です。
水晶は昔は芸に勘定されなかったのですが、中国で選抜されたことで日本でも見直されています。しかし、単なる変わり花ではなく、満足な「芸」としての水晶に出会ったことはありません。いつか納得できるようないい水晶に出会えるのでしょうか…。この株の開花が楽しみですね。
中国のHPを見ていると奥地からも蓮弁や春剣の新品種が次々に発見され、梅弁や水仙弁の新花もたくさん見出されてきましたが、じっくり見ると将来に残る名花はそうはたくさんありません。長年お付き合いしている宋梅、竜字、老文団素、楊氏素などは良く増えていても、やはり天下の名品です。葉と花の調和、バランスが良いのに個性的なところ、澄んだ色合いなど東洋蘭観賞のお手本だと思います。
そうですね、柄の斑境がぼやけてますし、出る範囲も固定していないようです。中チャボ気味の半立ち葉で葉質も硬いかな?という気がします。蕾が着いていたのですが、2本立ちだったせいか咲ききらず残念でした。覆輪状の斑があったようです。
書籍・春蘭新盤花図鑑という本に、朶朶香水晶品種が載っていましたね。あのように成れば?と夢見ています。
沢山の新品種から「これは!」という個体を探すのは難しいですね。私のような凡人には本数を見ることが出来ませんし、人気が計りずらい所があります。
ただ奥地蘭に限って言える事は、新しい分野なのでじっとしていては駄目なのです。夢を見る蘭なので、夢として追い続けなければならないのです。今まで培ってきた勘とか鑑識眼を信じて突き進んで行けば結果は自ずと付いてくるのだと思います。
熱くなりすぎたようです。これは私の内に秘める想いであり、お見苦しい点をお詫び致します。
一花は本当に奥が深いですね。葉にしても花にしても・・。また夫々の調和も素晴らしく、日春とはまったく趣が違いますね。知れば知るほど謎が深まりますー。
いや、奥は深く思えて浅いのかな?いや、やっぱり深いよー!
現に田んぼの雑草を抜く程度のつもりで入ったのが泥濘に足を取られて出れなくなっちゃったー。って感じです。
暫く出られそうもないもん。