岡田-小沢“電撃会談”除名回避、取り込み、密約…憶測さまざま
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101104/plt1011041643007-n1.htm
民主党の岡田克也幹事長(57)の会談要請を断り続けてきた小沢一郎元代表(68)が4日午後、ようやく岡田氏との会談に応じた。野党が求め岡田氏が「努力する」とした国会招致について正式に拒否したとみられる。ただ、ここに来て突如として会談に応じただけに、永田町では「離党勧告や除名を回避するための手順を踏んだだけ」「小沢氏は岡田氏の取り込みに入った」など、さまざまな憶測を呼んでいる。
小沢氏と岡田氏の会談は午後2時過ぎから、国会内の民主党幹事長室で約30分行われた。
会談の中身は不明だが、小沢氏は3日、インターネットサイト「ニコニコ動画」の生中継に出演し、国会招致について「司法で取り上げているものを立法府が議論するのは妥当ではないし、必要ではない」と述べ、完全拒否する考えを表明。 さらに「岡田君1人で決める話でない。国会として党としてどういう結論を出すか、ということをまずやらなくてはいけない」とも述べ、党内を集約できない岡田氏の足下を見透かしてみせた。
岡田氏は2日の与野党幹事長会談で、野党側に小沢氏の国会招致実現を「幹事長として責任を持って努力する」と言及。これを受け、野党は補正予算案の審議拒否方針を撤回していた。それだけに、岡田氏ははしごを外された格好で、2010年度補正予算案の審議にも暗雲が漂い始めていた。
特に公明党は猛反発。ある党幹部は「国会招致があやふやでもわれわれは(補正に)協力するとナメているのか」と怒りが収まらない。
このため、民主党内には「小沢氏が党にこれ以上迷惑をかけるなら、最低でも離党してもらいたい」(中堅)との空気も広がっており、反小沢系議員の1人は「幹事長の会談要請を断り続けるなら、それを理由に離党勧告処分などをすればいい」と漏らしていた。
それだけに、小沢氏が会談に応じた理由について、民主党ベテラン秘書は「幹事長の要請に応じることで、党内手続き的な瑕疵をなくし、離党勧告処分の口実を潰すためだ」とみる。
一方、永田町有力筋は「かねてより、小沢氏側は岡田氏を首相候補の1人としてみていた。菅政権の先行きが真っ暗なだけに、岡田氏になんらかの密約を持ちかけたのでは」と話した。
2010.11.04
小沢にコケにされ…岡田の面目丸潰れ「もう離党して…」
★ニコニコ生放送で国会招致を完全拒否
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101104/plt1011041231000-n1.htm
小沢一郎元民主党代表(68)が3日、インターネットサイト「ニコニコ動画」の生中継に出演し、野党が求める国会招致について「司法で取り上げているものを立法府が議論するのは妥当ではないし、必要ではない」と述べ、完全拒否する考えを示した。野党に小沢氏招致を約束した岡田克也幹事長(57)ははしごを外された格好で、2010年度補正予算案の審議にも暗雲が漂い始めた。
小沢氏は岡田氏から何度も直談判を申し込まれていることについて、「『中身はどういうことか』というやりとりを1、2回やったが、最終的に国会招致の話だと聞いた。国会でやるのは、司法と立法の関係であまり妥当でないのではないかと返事した」と説明。
さらに「岡田君1人で決める話でない。国会として党としてどういう結論を出すか、ということをまずやらなくてはいけない」とも述べ、党内を集約できない岡田氏の足下を見透かしてみせた。
岡田氏は2日の与野党幹事長会談で、野党側に小沢氏の国会招致実現を「幹事長として責任を持って努力する」と言及。これを受け、野党は補正予算案の審議拒否方針を撤回していた。
特に公明党は「岡田氏から明確な意志が示されたことを了としたい」(山口那津男代表)としていただけに猛反発。ある党幹部は「幹事長の言葉はこうも軽いのか。国会招致があやふやでもわれわれは(補正に)協力するとナメているのか」と怒りが収まらない。
ここで公明党との関係がこじれれば、菅政権にとって天王山となる来年度予算案審議で協力を得にくくなるのは必至。年明けに政権が追い込まれる可能性も出てきた。
ただ、岡田氏を子ども扱いしてご満悦の小沢氏だが、事件そのものへの言及はあやふやだ。例えば、自らの資金管理団体「陸山会」の土地購入問題にからみ、小沢氏個人が土地の権利を持たない証拠として記者会見で示した「確認書」が、実は会見直前に作られたとされる疑惑について、「(作成を)忘れていたから、気が付いたときに作った」と取り繕ったかのような釈明に追われた。
民主党中堅は「『忘れていたから作った』などは都合のいい解釈で通らない。党にこれ以上迷惑をかけるなら、最低でも離党してもらいたい」とこぼした。
2010.11.04