消費税10% 世論を読み違えた首相 言い訳と火消しに躍起
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100628/plc1006282336017-n1.htm
菅直人首相が「消費税率10%」を掲げたのは、28日閉幕した20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)で「財政」が議題となることを見越し、華々しく外交デビューしたいとの思惑からだ。支持率のV字回復で、増税を掲げても乗り切れるとみたようだが、その後、反発は強まっている。世論を読み違えた首相は“言い訳”に躍起だ。
首相はカナダ・トロントでの27日(日本時間28日)の記者会見で、G20や主要国首脳会議(ムスコカ・サミット)について「財政再建と成長の両立が一番の中心課題だった。リードというか、大きな方向性について意見を述べ、皆さんの参考にしてもらった」と、日本主導をアピールした。
だが国内では10%発言で負担増が先行する印象が強まり、民主党の勢いにブレーキがかかった。
首相は26日、税率の争点化を報道のせいにし、仙谷由人官房長官も28日、「10%に上げるとの報道に傾斜している」、枝野幸男民主党幹事長も「参院選後すぐ消費税を上げるとの誤解がある」と、それぞれ懸命に火消しに努めている。
「1998(平成10)年の参院選では最後の2日間で民主党が逆転し、橋本龍太郎首相の退陣に至った」
首相は17日、参院選の公認証交付式で12年前の参院選を例に陣営の引き締めを呼びかけたが、10年参院選の自民党大敗の原因は首相らが恒久減税に関する発言を二転三転させたことだった。今回も同じ結果にならないという保証はない。
2010.6.28 23:36
民主党:参院選法定ビラ「消費税」の文言削除 反発に配慮
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100629k0000m010119000c.html
民主党が参院選で訴える政策を解説するために配布している法定ビラ2種類のうち、最新のビラから「消費税」の文言が削られていることが分かった。党内でも菅直人首相の消費税増税発言に反発が出ており、配慮したとみられる。
22日発行の法定ビラ1号には「消費税を含む税制の抜本改革に関する協議を超党派で開始」と明記されていた。しかし、26日発行の法定ビラ2号では「意志ある財政こそが、経済や社会保障に好循環を生み出す」と抽象的な表現に変わっていた。
毎日新聞 2010年6月29日 2時30分
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100628/plc1006282336017-n1.htm
菅直人首相が「消費税率10%」を掲げたのは、28日閉幕した20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)で「財政」が議題となることを見越し、華々しく外交デビューしたいとの思惑からだ。支持率のV字回復で、増税を掲げても乗り切れるとみたようだが、その後、反発は強まっている。世論を読み違えた首相は“言い訳”に躍起だ。
首相はカナダ・トロントでの27日(日本時間28日)の記者会見で、G20や主要国首脳会議(ムスコカ・サミット)について「財政再建と成長の両立が一番の中心課題だった。リードというか、大きな方向性について意見を述べ、皆さんの参考にしてもらった」と、日本主導をアピールした。
だが国内では10%発言で負担増が先行する印象が強まり、民主党の勢いにブレーキがかかった。
首相は26日、税率の争点化を報道のせいにし、仙谷由人官房長官も28日、「10%に上げるとの報道に傾斜している」、枝野幸男民主党幹事長も「参院選後すぐ消費税を上げるとの誤解がある」と、それぞれ懸命に火消しに努めている。
「1998(平成10)年の参院選では最後の2日間で民主党が逆転し、橋本龍太郎首相の退陣に至った」
首相は17日、参院選の公認証交付式で12年前の参院選を例に陣営の引き締めを呼びかけたが、10年参院選の自民党大敗の原因は首相らが恒久減税に関する発言を二転三転させたことだった。今回も同じ結果にならないという保証はない。
2010.6.28 23:36
民主党:参院選法定ビラ「消費税」の文言削除 反発に配慮
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100629k0000m010119000c.html
民主党が参院選で訴える政策を解説するために配布している法定ビラ2種類のうち、最新のビラから「消費税」の文言が削られていることが分かった。党内でも菅直人首相の消費税増税発言に反発が出ており、配慮したとみられる。
22日発行の法定ビラ1号には「消費税を含む税制の抜本改革に関する協議を超党派で開始」と明記されていた。しかし、26日発行の法定ビラ2号では「意志ある財政こそが、経済や社会保障に好循環を生み出す」と抽象的な表現に変わっていた。
毎日新聞 2010年6月29日 2時30分