二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

令和6年~7年 年末年始の鍼灸施術お休みのお知らせ ~と 鍼鎮痛について~

2024年12月24日 | 鍼灸

 今年も早いもので年末を迎えました

 皆様、体調はいかがでしょうか。

 ここ最近、寒気が入ってきており急な冷え込みによる腰痛や首痛などの疼痛や体調の変化が激しくなっているかもしれません。

 金沢の雪はまだたいしたことはありませんが、日本海側の山沿いや東北、北海道ではかなり積雪のあるところもあり、除雪による筋肉痛などの訴えがあるかもしれません。

 インフルエンザやマイコプラズム、コロナ感染症など呼吸器疾患も増加する時期であり、特に太平洋側は乾燥した空気となりますので注意が必要です。

 まずは、睡眠、食事、衣服など生活習慣の再確認を行なっていただき、身体が冷えないような対応も必要です。セルフ灸なども体調管理の一つの方法ですよ

 

 さて、当院の年末年始のお休みは冒頭のイラストの通りとなっておりますので、ご参考にご来院いただければありがたく思います

 

年末年始 鍼灸施術お休み期間

令和6年12月31日(火)~令和7年1月3日(金)

 ※令和6年仕事納めは12月30日(月)の14時まで受付しています

 ※令和7年1月4日(土)の仕事始めは通常施術となります

 

 以上、よろしくお願いいたします。

 以下、少し鍼治療についてオマケ記事でございま~す

 

 さて、現在は様々な治療法や施術方法がSNSやYouTubeで流れています。病める人の心理を利用した怪しいものもたくさんありますが、皆様それぞれが責任をもって情報を読み解き、選択できる時代になっていることも言えるかなと思います。

 

鍼灸は医療か 医学か

 患者さんによっては痛みがとれれば何でもいいんだ、やった・効いた・治った、それだけで充分だと思う方も多いと思いますが、私は人の身体を触り施術する者は、国家資格をとり最低限の身体の知識や医療者としても倫理観をもって患者さんに臨むこと、これは大原則として社会人として必要なことであるということ、この線は人の身体に触れる者として全く譲れないところです。

 話は逸れましたが、それも含めて私たちが行なう鍼灸は奈良時代頃に大陸から伝わってから約1400年継続している伝統医学です。今もなおその解明に向けて様々な研究が行なわれている、まさに医療であり 医学です

 

師匠 東洋医学研究所® 、黒野保三先生の言葉

 先生がよく使われた言葉に「真実の探求」という言葉があります。その言葉どおり、師匠の黒野先生は、鍼灸治療を行なうと改善していく身体の状況の摩訶不思議で神秘的な鍼灸の解明のため、多くの臨床研究や基礎研究を行なわれました。

 ポリモーダル受容器、ヒト免疫系、肝障害、不定愁訴、糖尿病、高血圧、自律神経、慢性疲労症候群、その他、臨床から生まれた疑問を名古屋大学や名古屋市立大学の研究員として長年研究されてきました。その情熱や鍼にかける真剣さはすごいものがありました。

 その中で筋膜上圧刺激という一つの治療方法を提唱されました。

 そんな師匠のもとで勉強させていただき、鍼灸学や鍼灸治療、その精神や人間形成について勉強させていただきましたが・・・果たしてどこまで近づけているでしょうか~

 

鍼鎮痛の最近の研究

 鍼治療はさまざまな生理作用をもたらし、その作用機序については世界中で数多くの基礎研究が行なわれています。

 痛みに関するだけではないかもしれませんが、生体には痛みを抑制する仕組み(抑制系)と促進する仕組み(促進系)があり、強い痛みが加わっても抑制系が働くことで脳(大脳皮質体性感覚野)に伝わる痛み信号が抑制され、ある程度は我慢できるようになっています。

 しかし末梢組織の損傷が大きかったり、炎症の程度がひどかったり、長引いたりすると促進系の方が優位に働くようになり、アロディ二アや痛覚過敏症状が現れ、さらに長期化し慢性疼痛に移行します。長い間の疼痛が存在する状態は抑制系と促進系のバランスが崩れた状態となるわけです。

 西洋薬については非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が急性痛には有用ですが、慢性化した痛みには各種鎮痛薬を駆使しても奏功しないことも多いのです。

 そんな時、鍼治療を行なうと改善したり、薬物療法と併用することでその鎮痛効果が高まる症例も多く報告されています。

 

 鍼鎮痛の作用機序~中枢神経系における機序~

【鍼通電の作用機序】

 下行性疼痛抑制系の賦活・ゲートコントロール・内因性オピオイド(β-エンドルフィン エンケファリン ダイノルフィンなど)やGABAをはじめとする鎮痛作用物質の分泌促進 広汎性侵害抑制機能などが知られていますが・・・今回はオレキシンとオキシトシンを紹介。

① オレキシン

・視床下部外側野のオレキシン作動性ニューロンから分泌される神経ペプチド

・オレキシン作動性神経の軸索は、小脳を除く中枢神経系全域に広く投射

・機能は、覚醒レベルの維持、覚醒-睡眠リズムの制御、摂食行動の制御、血糖値の調節、エネルギー消費と代謝の調節、疼痛制御などの生理機能の調節などに関与

Chen YHら

マウス両側の内関穴に低周波正中神経刺激(2HZ)
→カンナビノイド受容体1の活性化を介して視床下部オレキシンニューロンの活性化を誘発、中脳水道周囲灰白質の脱抑制を媒介し、急性の熱侵害受容反応と神経障害による機械的アロディ二アの軽減を報告。

砂川ら

ラットのヒト百会穴相当部に円皮鍼貼付(1.2mm)
→24時間後に上口唇へホルマリン投与で急性炎症誘発 円皮鍼により疼痛軽減がみられ、血漿オレキシンA濃度が有意に上昇。

以上、鍼刺激による鎮痛効果の作用機序の一端にオレキシンの分泌制御の関与が示唆されています。

 

②オキシトシン

・子宮収縮や射乳を誘導する下垂体後葉ホルモン

・近年、中枢への作用も注目される

・オキシトシン作動性ニューロンは視床下部の室傍核と視索上核に存在し、Gタンパク質共役受容体であるオキシトシン受容体に作用

・産生されたオキシトシンは下垂体後葉の軸索終末より血中に分泌されホルモンとして末梢組織に作用

・細胞体、樹状突起からも分泌され脳内の生理活性に関与
 その中枢における作用の一つに鎮痛作用がある

Yang Jら

ラット両足三里穴へ鍼通電(10/20HZ)
→抗オキシトシン血清の髄腔内投与により拮抗
 視床下部視索上核のオキシトシン濃度低下
 視床下部視交叉上核、視床下部腹内側核、視床腹側核、中脳水道周囲灰白質、大縫線核、尾状核、胸髄、腰髄のオキシトシン分泌促進
 鎮痛効果が得られたと考えられる

 

 鍼鎮痛の作用機序~経穴(ツボ)における機序~

【経穴で何が起こっているかの研究が散見】

①肥満細胞

・組織の粘膜や結合組織に存在する造血幹細胞由来の細胞

・炎症や免疫反応など生体防御機構に重要な役割を持つ

・脱顆粒(抗体などが細胞膜に引っ付くことにより細胞膜が破壊される中の物質が放出されること)によりヒスタミンやプロアテ-ゼ、サイトカイン、ロイコトリエンなどの炎症メディエーターを放出

Ding Nら
→変形性膝関節症モデルラットでは その進行度に伴い陽陵泉穴や鶴頂穴に肥満細胞数の増加や脱顆粒率が上昇

Wei Heら
→ラットの胃に塩酸を投与・・・膈兪穴、脊中穴、脾兪穴、胃兪穴で肥満細胞の凝集や脱顆粒がみられた

Zhang Dら(2008)
→ラットの足三里穴へ鍼刺激(雀啄・捻鍼)により肥満細胞の凝集や脱顆粒が生じた

Goldmanら(2010)
→マウス足三里穴への鍼刺激(捻鍼)で局所のアデノシン分泌が促進され鎮痛効果が得られた

Cui Xら(2018)
→肥満細胞欠損ラットで機械刺激・熱刺激に対する足三里穴への鍼刺激(1mAの鍼通電20HZ・3mAの鍼通電20HZ・捻鍼)で効果を検証・・・機械刺激に対する鍼治療の鎮痛効果は肥満細胞欠損ラットで優位に減弱

Huang Mら
→マウス足三里穴への鍼刺激・・・肥満細胞がTRPV2チャンネルを介して活性化・・・アデノシン、ヒスタミン放出・・・アデノシンA1受容体、ヒスタミンH1受容体に作用・・・その後・・・中枢におけるβエンドルフィンの分泌促進を介して鎮痛作用

Zheng Yら
→急性炎症性疼痛モデルラットの足三里穴への鍼刺激(雀啄・捻鍼)でATP分泌が高まり鎮痛効果・・・TRPV4チャンネル拮抗薬の前投与で鍼による効果が抑制・・・

 すべての経穴で検証されているわけでなく、現段階では一部の経穴での現象と考えられているが興味わく現象です。

 動物実験ですが人でもそのような可能性があるということです。

 

 鍼治療にまつわる最近の話題

Nature誌(2021年10月)Liu Sら
→マウス後肢深部組織(足三里穴相当部)の感覚ニューロンの一つが鍼通電(10HZ)によって迷走神経ー副腎軸を活性化・・・副腎髄質のカテコールアミン分泌を介して炎症を軽減すると報告

 鍼治療の作用機序に関する研究は鎮痛作用に関するものが主でしたが、近年、痛み以外の様々な症状や疾患に対する報告がされています。

※第41回日本神経治療学会学術集会(2023年11月3日)のシンポジウム:神経疾患に対する鍼灸治療の果たす役割ー疼痛に対する鍼の効果とその科学的根拠ー~要旨~を参考にさせていただきました。

 

 鍼灸医療、鍼灸医学については今回は基礎研究でしたが、臨床研究も併せて、現在、日本をはじめ世界でその効果や摩訶不思議な作用機序について研究がされています。

 近年はテレビや雑誌などで取り上げられていますが、その効果については世界レベルで注目されていることは確かです。

 

 だから常に勉強しなくてはいけないのですよ~それがワクワク感に繋がっていくのですけどね

 

 管理栄養士の方がこんなこと言ってました。

 ある食材があり、それにはビタミンBが豊富に含まれているとビタミンBを摂るためには・・・と、まるで栄養素を摂ることを中心にした栄養学がまかり通っているがそれは間違いだ・・・食事は栄養素を食べるわけではなく、その食材にはまだ分ってない未知なる栄養素もあり、すべての栄養素を解明できたわけではない・・・と。

 

 まさしく科学的根拠は大事であり先端科学での解明は重要であるにしても、その人の心と身体を、なんなら精神や魂、人生をも扱うのが医療だとすれば、全体をみること、分らないことが多いのだという謙虚な気持ちで対応することも、人の心身を施術するものにとっては大切な考えなのだと思ってます。

 

 長くなりました 

 

 令和6年も二葉鍼灸療院(金沢)へご来院いただきました皆様、様々な行事で出逢ったすべての皆様に感謝申し上げます。

 来たるべき令和7年が皆様にとりまして、また、災害で過ごした1年を振り返り能登の被災地の皆様にとりまして、素晴らしい復活と再生の1年になり、喜び溢れる1年になりますことを祈念いたしましております

 

 最後までお読みいただきまして誠にありがとうございます

 

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令和6年度 県民公開講座「ツボで寄り添う~女性のリズムと東洋医学~」講演会・月経トラブルに良く効く!ツボセルフケアminiツボ講座

2024年11月28日 | 鍼灸

 皆様、調子はいかがでしょうか

 ここ石川県では11月26日の夜、久しぶりの大きな地震がありびっくりしました。

 当たり前の生活、いつもの日常というのがどれだけ有り難いか、そして当たり前でないか、ということが災害と接するたび心の奥から感謝の念が湧いてきます。

 

 これから冬に入っていきます

 心も身体もあっためて、心身の血流をよくして、寒い冬に備えましょう

 

 そんな意味でも、今回の県民公開講座はよき情報発信かもしれません。

 ぜひ、ご視聴いただき感想などお聞かせいただければと思います。

 また、鍼灸マッサージを生活の中に取入れ、セルフケアしながら養生生活を行なえば、寒さはもとより、も吹っ飛んでいってしまうと思いますよ

 

 11月24日(日)に(公社)石川県鍼灸マッサージ師会と(公社)石川県鍼灸師会の共催による県民公開講座が開催された動画がアップされました。

 ご覧いただけると嬉しく思います

 

令和6年度 県民公開講座「ツボで寄り添う~女性のリズムと東洋医学~」講演会

石川県鍼灸マッサージ師会・石川県鍼灸師会 共催

月経トラブルに良く効く!ツボセルフケアminiツボ講座

 

 今年も12月を迎えようとしています。

 やり残したことはありませんか 次の年へ何かやっておくことはありませんか

 そのためには心身を整えることも重要な要素ですよ

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

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物価高に挑む

2024年11月23日 | 社会

 11月の後半になり、やっと冬を感じる季節になってきました

 皆様、体調はいかがでしょうか~

 

 さて、11月22日の「ガイアの夜明け」という番組をみていました。

 私は、「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」「プロフェッショナル~仕事の流儀~」などの番組が大好きです。

 テレビはなかなか観ることができないのですが、これらの番組はできるだけ観るようにしています。

 

 皆さんの頑張っている姿が刺激になるんですよね

 

 11月22日の、ガイアの夜明け を観ていました。

 テーマは『物価高に挑む~食品業界の異端児たち~』です。

 

 タラバガニやズワイガニを扱う蟹商さん、高級牛肉を扱う牛を扱う業者さん、金目鯛など水産物を扱う業者さん、それぞれの物語があり、この物価高の現状を、商品を提供に関わるすべての人が幸せになるような提案や行動、仕組みづくりに奔走する姿に胸が熱くなりました。

 

 そこにある精神というか志は、少しでも安くクオリティの高いものを消費者の皆様へ です。

 根本を大事に、消費者の皆様の喜ぶ姿を目的として仕事にかける思いや情熱に感動しました。

 

 30年間まったく上がらない実質賃金、ここ最近の物価高、同じく低迷する経済成長率、その中でも仕事をしていく必要があります。

 どんな形であっても。

 そんな中、それを逆手にとって頑張っている姿は、やはり自分たちの業界や仕事にも励みになります

 

 西郷隆盛さんは、こう話をされていました(【新訳】南州翁遺訓 PHP研究所)

 税金を軽くして人々を豊かにすること・・・、それが国力を養うことに直結するんだよ。

 だいだい国家でやらなければならない事業というのは、どんな時代でも山のようにあるもので・・・、それで、その時々の政府は、いつも財政難で苦しむ・・・ということになるんだけれど、たとえ苦しくても、政府は安易な増税に走ったらダメなんだよ。決まった税率を、死に物狂いで守り抜いて、たとえ公務員が苦しい思いをすることになっても、決して納税者をイジメるようなことをしちゃいけないんだ。

 歴史をみたらいいよ。政治家が政治家として道義を忘れているような時代が、かつてあったことを覚えているよね。

 そういう時代・・・、財政難に苦しみ始めたら、必ず政治家たちは、心がねじ曲がっていて、しかもずる賢い、そんな”木っ端役人”を使って、うまいことを言って増税し、納税者を苦しめ、一般的な財政不足を補ってきたじゃないか。そういう連中を、「財政に通じている優秀な官僚だ」なんて褒めたりしてね・・・

 そいう連中はあの手この手で、ほんとうに苛酷に納税者から血税を吸い上げる・・・、だから、今度は納税者の方もその苦しみから、なんとか楽になろうとして、自然にウソを言うようになったり、ずる賢い税金逃れの方法を考えたりするようになる・・・

 そんな具合で、政府はうまいこと言って、なんとか税金を取ろうし、お互いにウソの言い合いになって、だんだん憎い敵同士のようになる・・・。そして最後には政府と納税者の心はバラバラになり、国家が崩れてしまうんだよ

 

 今も昔も本質的には変わっていないということでしょうか。

 大東亜戦争に負けてから、日本の解体が始まり、アメリカは様々な細かい計画を巡らせ日本を弱体化させてきました。

 それは成功と言えるのかもしれません。

 もしかしたらアメリカの陰には、それを仕向ける見えない存在があるのかもしれません。

 

 そのことを書いていると永遠に続きますのでやめておきまして・・・

 今後、地球規模で起こることが予測されている食糧危機、そんな数年 数十年先 も見据えながら食品業界で動かれている方も多いです。

 「食」は「命」に直結し、それは国政で言うところの「安全保障」「防衛」にもなるのだと思います。

 

 国民は、この状況を打破するための前向きに人々の幸せのために獅子奮迅、仕事に情熱を傾けています。

 国民、市民目線が重要な局面に来ています。

 

 政府や官僚の行なっている政策はどうなのか?

 国民一人当りの税負担率は2024年で45.1%とされています。

 経済も低迷し、税負担率もこのように先進国ではかなり高いのに、なぜ今、増税なのでしょうかね。

 ここまで高騰した税負担率をまず減税するという気持ちはないのでしょうか。

 消費税(企業が国に支払う付加価値税)の正体はなんでしょうか。

 なぜ年金にも税金がかかるのでしょうか その理念というか仕組みを知りたいです。

 

 ワクチン接種についてもかなり税金の無駄遣いや余剰があったようですが全くその話は話題に出てきません。

 まずは国民目線にたって、国民のためではない無駄に多額の予算かつけられているところから整理していくことが先決だと思います。

 

 国民のためと言いながら、言葉をかえ、方法をかえて、増税をすることが国民のためになるのでしょうか

 昔に比べれば様々な情報を得ることができるようになっていますので、私たち一人一人が関心をもって、いいものはいい、おかしいものはおかしいと考え、そして訴えることも必要な時なのだと思います。

 

 未来志向でいくと・・・政府と国民が信頼関係に成り立つ国というのは、想像しただけでワクワクします。

 その礎を、天皇陛下が静かに脈々と2684年にもわたり受け継いでいただいている国が日本なのですから可能であると私は感じています

 

 最後までお読みいただき、ありうがとうございます

 

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令和6年度 県民公開講座『ツボで寄り添う~女性のリズムと東洋医学~』のご案内

2024年11月02日 | 予告

 令和6年も11月に入りました

 皆様、ココロとカラダの調子はいかがでしょうか

 

 今回は(公社)石川県鍼灸マッサージ師会(公社)石川県鍼灸師会が共催する令和6年度 県民公開講座のお知らせです。

 

 女性は人生の大半をこの「月経(生理)」という生命誕生の働きとともに生きていきます。

 14歳前後で月経が始まり(初潮)、50歳前後で月経が終わり(閉経)ます。

 その間、28日~30日周期で月経が行なわれます。

 男性と出会い、妊娠ー出産ー母乳を与える期間は、そこにエネルギーが費やされるため月経はお休みとなります。

 月経とは、妊娠準備に向けて卵巣で卵子が育ち、その卵子を育むためホルモンが働き子宮内膜がフカフカに準備され受精卵の受け入れを待ち、妊娠という機会がなかった場合は、血液を多量に含んだ子宮内膜が膣を通じて排出され、次の月の周期の準備が始まるという神秘的な機能です。

 

 その月経には様々な症状が発症する場合があります。

 月経痛や月経前症候群(PMS)、月経不順、など様々なものがあります。

 特に月経痛などはよく発症する症状です。

 初潮の頃から月経痛があり、月経には痛みがあるのが当たり前というふうに思い込んでいる方もよく聞きます。

 このような素晴らしい月経というシステムをネガティブに捉えたまま過ごすのはもったいないです。

 

 鍼灸では1400年以上も古来より、そして科学が発展した現代に至るまで、この女性医療の分野に経穴(ツボ)を用いて鍼をうち、灸を据えることにより、その症状など心身の状態に対応してきました。

 西洋医学の投薬治療のように急速に効果が出ることは少ないです。

 しかし心身に優しく、ゆっくりではありますが、生体恒常性維持機能(ホメオスターシス)などに作用しながら、月経を本来の状態に戻していくことを目的として治療していくのが鍼灸の作用の一端でもあります。

 一端と書いたのは臨床・基礎研究により鍼灸の作用の部分的なものは分ってきているものの、まだなぜ効果があるのか説明できない部分がかなりあるからです。

 

 東洋医学と月経周辺症状、女性のリズムというものは大変相性が良く、優しく作用します。

 産婦人科領域の鍼灸、とくに月経困難症や不妊を中心に臨床や研究をされ、明治国際医療大学で教鞭をとっておられる 田口玲奈 先生のお話は、収穫のたくさんあるお話になることは間違いありません

 

 また、田口先生の講座の前に約10分ほど、両会の女性鍼灸マッサージ師が中心となり 10minツボ講座~月経トラブルに良く効くツボdeセルフケア~ が開催されます。

 ここも生活の中に東洋医学を取入れ、養生の一環として、トラブルのない月経や健康な心身を手に入れていただけるきっかけになるかもしれませんよ

 協賛企業からのお土産もありますよ

 

 今回の講座の目的は・・・

 月経の正しい情報について理解いただきたいこと

月経痛はないのが当たり前なのだということを知って欲しいこと

初潮を迎える思春期の頃から正しい知識と対応方法を知って欲しいこと

できれば思春期の女性をお子さまに持つ お母さん お父さん にも話を聞いて欲しいこと

更年期も含めた全世代の女性に今一度「月経」について知って欲しいこと

男性にも女性の「月経」について理解して自分との違いや価値を感じて欲しいこと

 

 そんなことを思いながら県民公開講座を開催させていただきます。

 以下に案内を記載しますが、その前に、もう1点。

 私達は鍼灸やマッサージで月経周期にまつわる女性の症状について治療いたしますが、何かおかしいな、辛いなと思ったときは必ず産婦人科医に診てもらうということです。

 そのような意味も込めまして、(公社)石川県医師会、石川県産婦人科医会にも後援をいただき講座を開催しております。

 東西それぞれの医療の良いところを利用していただき、快適な人生を送って欲しいと願っています

 

    

令和6年度 県民公開講座

日 時:令和6年11月24日(日) 

               13時~15時

場 所:金沢市文化ホール 2階 大集会室

                            (金沢市高岡町15-1)

共 催:(公社)石川県鍼灸マッサージ師会・(公社)石川県鍼灸師会

 

テーマ:ツボで寄り添う~女性のリズムと東洋医学~

講 師:田口 玲奈先生  

       明治国際医療大学  鍼灸学講座  准教授

 

タイムスケジュール

 13:00 開会の挨拶

 13:05 10minツボ講座「月経トラブルに良く効くツボ~ツボセルフケア~」

 13:30 田口 玲奈 先生  講演会

 14:55 閉会の挨拶

15:00 オシマイ

 

参加料:無 料

参加方法:会場・WEB

申込み期限:11月18日(月)

※WEB参加の方はQRコードよりお申込みください

 11月18日(月)以降に情報をみた方でWEB参加したい方は最大21日(木)まで対応可能です

※会場参加の方も人数は把握のためお申込みください

 申込みなしでも直接会場に足を運んでいただくことに全く問題ありません!

後 援:石川県・金沢市・(公社)石川県医師会・石川県産婦人科医会・(一社)石川県助産師会・(公社)石川県栄養師会・(公社)石川県薬剤師会・(公社)石川県言語聴覚士会・(公社)全日本鍼灸マッサージ師会・(公社)日本鍼灸師会・北國新聞社・中日新聞北陸本社・北陸放送

協 賛:セイリン株式会社・株式会社 山正

 

問い合せ連絡先:石川県鍼灸マッサージ師会事務所

    076-259-6628   
   (平日10時~15時まで対応)

    info@ishikawa-shinkyu.or.jp

    二葉鍼灸療院 

    sfutaba@lilac,ocn.ne.jp

 ※本ブログにコメントいただいてもかまいませんよ

    

 

多くの皆様のご来場 心よりお待ちしております!!

 

 最後までお読みいただきまして、ありがとうございます

 

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子どもが寝付かない 小児はりの話

2024年10月25日 | 小児はり

 皆さま、少し秋の気配がしたり、また初夏に戻ったりしてますが、いかがお過ごしでしょうか

 

 さて、当院では 小児はり も積極的に行なっている鍼灸院です。

 小児はりは、皮膚を金属のハリで撫でたり、接触したりしなが刺激する刺さないハリなのです

 すごく優しい刺激で小さなお子ちゃま達の症状は改善されていくのです。

 

 音で表現すると、フワフワ~ サワサワ~ トントン チョンチョン って感じでしょうか

 施術時間も年齢によって少しずつ違いますが、2歳くらいまでだと3分もかからないくらいですね。

 途中、遊びながらやるともう少し時間がかかってしまいますが。(^▽^)

 

 先日、夜になかなか寝付かなく11時過ぎまで起きているという2歳のお子さまが来院。

 しっかり眉間に青スジがみられるお子さまでした。

 ここに青スジが出てくるお子さまは疳の虫があり、すこしイライラ感を募らせている子が多いです。

 でも挨拶はできるし、バイバイも帰りのハイタッチもしてくれる いい子ちゃんです。

 

 そんなお子ちゃまの 小児はり が始まりました。

 治療間隔は週2回

 

 1回目 ハリをしたその日はよく眠れたが翌日より戻る

 2回目 1回目同様

 3回目 9時には眠ることが多くなってきた。噛みつきが減少。ちょっとした物音で目が覚めなくなった。若干眉間の青スジが薄くなった。

 4回目 肌がツルツルになってきた(ママ確認)。青スジさらに薄くなる。少しつり上がっていた目元が下がり優しい顔つきになった。

 5回目 ほぼ9時までには眠るようになった。中途覚醒もほとんどなくなった。噛みつきまったくなし。治療間隔を週1回とする。

 

 当院では、疳の虫や眠れない、夜泣き、風邪をひきやすい、などなど様々な症状で来院されます。

 治療回数は3~5回を目途に、状況を伺いながら施術間隔を空けていくスタイルです。

 症状がなくなれば、様子をみながらママやパパに症状予防のための養生アドバイスを行ない終了となります。

 

 ここで小児はりをやることは フェムケア に繋がるということにもなります。

 この症状で心身が辛くなるのは、いつも側に寄り添っているママになります。

 お子さまも一人だけではなく二人、三人と年の近い兄弟姉妹がおられることも多々あります。

 お子さまの症状が軽減する、消失するということはママの心と体の疲労もとれることになり、不安から安心へ気持ちが変わってきます。

 

 まさしくお子さまが健康で元気に健やかになることは、女性のフェムケアにも大きく繋がるわけです

 当院では不妊症などで妊活に努力されているご夫婦に鍼灸治療や女性の月経に関するお悩みなどにも対応しております。

 そういう意味で 小児はり にも フェムケア にも力を入れて鍼灸治療を行なっています

 

 少しでも子育てしやい環境づくりを鍼灸これからもサポートしていきます

 

 冒頭の写真は 小児はり を行なう際のユニフォーム(アンパンマンスクラブ)です

 アンパンマンは偉大です

 数々の難局を助けてもらいました😆

 アンパンマンをまじまじ見てもらえるお陰で、私の怖い顔が優しい顔に見えてくるのかもしれません

 

   最後までお読みいただきまして、ありがとうございます

 

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