二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

世界の軍事衝突に思う

2010年05月27日 | 社会
ここ最近、北朝鮮の魚雷攻撃問題、イランの核問題など、アジアや中東でキナ臭いにおいが立ち込めるニュースが後をたちません。

まず一言、戦争では国家間の問題は何も解決しません。犠牲になる人と、儲かる人が出て、その儲かる人により世界が動かされていきます。世界は過去から何も学んでいないのでしょうか

今回の北朝鮮が韓国海軍哨戒艦を魚雷で撃沈したというニュースにしても、これは本当に北朝鮮がやったのかと私は思ってしまいます。世界が不況に入ると今まで必ずタイミングよく行われてきたのが戦争です。そこに関与するのが情報(メディア)です。ですから、一斉に同じことが大々的に報道される時は、一歩下がって冷静に情報を観る目が必要だと感じます。

最近では、パパブッシュがアメリカ大統領の時に行われた湾岸戦争にしても、当時のイラク、フセイン大統領に、アメリカ(国連)はイラクがクウェートに攻め込んでも一切関与しないということを信じ込ませるように仕向け、結局は戦争になってしまいました。
記憶にも新しい世界貿易センターのツインタワーが破壊された9・11テロ事件にしても、現在でもアルカイーダの犯行かどうなのか、疑問点や矛盾点が多く指摘されています。そんな事件をきっかけとして、アフガンがウサマをかくまっているから戦争だ!、イラクも関係があり、核を含めた大量破壊兵器を持っているから戦争だ!(イラクは保有しておらずアメリカの情報ミスであったことはご承知の通り)ということで、なんくせつけて戦争を始め、多くの罪もない人々が戦火の犠牲になっていきました。

アフガンではタリバン打倒を目的に戦争が行われています。しかし、このタリバン自体は、北部同盟がアフガン政権を握っていた時に、アメリカやサウジ、イギリスによって創り上げられた組織であるという話もあります。そして、最終的に対立してくるのは地下資源をめぐる利権やお金の問題です。

9・11後行われたイラク戦争も、実はフセイン大統領が原油の取引をドルからユーロ建てに変えようとしていたところが真の原因だということも言われています。

ここで国民を戦争に向け扇動するため大々的に利用されるのが既存のメディアです。
テレビや新聞などのメディアで、あたかもイラクやアフガンが悪いように継続的にインパクト大きく情報を流し続けられては、人の脳もそのように反応してしまいますよね。

何を言いたいかというと、短絡的に一面的に社会現象を捉えるのではなく、いろんな方向から一つの現象を観ることが大切だと思うのです。特に大手メディアから流れる社会や経済のニュースはしっかりフィルターをかけ分析して判断することが重要です。すべて自分の責任ですからね。

ですから、普天間基地の問題、北朝鮮の魚雷の問題、イランの核問題、イスラエルとイランなど中東の問題など、現在ながれている情報も自分なり分析する必要がありますね。新聞やテレビがそう言うから「そ~なんだ」ではマインドコントロールされやすい人間になってしまいます。

実際、元国会議員で自民党だった野中元官房長官が、テレビで勢いよく政治や経済のコメントを行う人たちや、タレント、あるいは政治部の記者などの実名をあげて、政権党や外国勢力が有利に運ぶようメディア操作するために、官房機密費の中から賄賂をいろんな形で渡していたことを告白しました。口のうまい人には気をつけないといけません。それにしても、ここでは実名はあげませんが、あの人まで…というタレントやコメンテーターもいて、非常に悲しく思いますね。

要は、利益や権力にさらされると人の本性が現れるということでしょうか。自分も気をつけないといけないと感じます。そして正しい判断ができなくなります。

私は大きく報道されるニュースになればなるほど、一歩引いて観るようにしています。

また、先日、新聞の経済面にこんな記事が書かれていました。

「武器3原則見直しを」
≪日本航空宇宙工業会の森郁夫(富士重工業社長)は、24日の退任記者会見で「武器輸出3原則の見直しを期待する」と述べ、政府に武器輸出を原則的に禁止する方針を見直すよう求めた。さらに、防衛省が救難飛行艇や輸送機の民間転用を検討していることに言及し、「防衛省機の民間向け輸出や、戦闘機の国際共同開発への参画も視野に入れる」よう要望した。≫

~平成22年5月25日(火曜日) 読売新聞 経済面


日本国憲法は戦後、米国側主導でつくられたにしても、平和憲法は日本としてこれからも大切に維持してくべきものだと思います。戦争では何も解決しません。罪もない人たちが犠牲になるのです。そして、戦争では日本の大企業も大きく儲かります。この会社もそうなのかは分かりませんが、企業のトップがこのように、儲かれば何でもやればいい、会社が大きくなるのならどんな手段でもいい、日本の経済が良くなるなら弱い人々が犠牲になってもかまわない、などと考える人が多ければ、それは持続不可能な地球を実現することに繋がっていくのではないかと危惧します。

日本人には、ことに日本の牽引役たるトップの人にこのような考え方はして欲しくないと思いますね。そして、もし戦争やらなきゃ維持できない世の中なら、乱暴な言い方をすれば国も企業も一度壊れてしまえばいい!なんてことも思います。

戦争はこの世から消し去るべき手段です。
そして、この戦争で使う武器、戦闘機、戦車などこそ温室効果ガスを増やす最も大きな原因です。武器の在庫処分のために貴い命を犠牲にすることはやめて欲しいですね。在庫を処分し、新たな武器を研究し、開発し、実験し、在庫がたまったら経済に合わせて戦争を行う、なんとも荒んだ世の中です。

世界が、笑顔と、優しさと、思いやりで包まれるようになって欲しいですね。
とりとめもなく書きました。現在の世界の流れを観て、こんなことも思っているのでした~

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
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