二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

方丈記より

2008年11月01日 | 言葉のちから 心のちから
鴨 長明(かものちょうめい)が書いた随筆『方丈記』。『徒然草』『枕草子』とともに日本三大随筆として知られています。

その中の有名な序章から抜粋。

行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。

<現代語訳>
遠く行く河の流れは、とぎれることなく続いていて、なおそのうえに、その河の水は、もとの同じ水ではない。その河の水が流れずにとどまっている所に浮かぶ水の泡は、一方では消え、一方では形をなして現われるというありさまで、長い間、同じ状態を続けているという例はない。

『方丈記』 全訳注 安良岡康作


人の体は、赤ちゃんは80%、成人で70%が水分で占められています(人生のベテランになってくるほど水分の量は減っていきます)。人は水分を摂取し身体を潤し、血液、リンパ液、組織液などで体を満たし、栄養分を食事から摂取し、それを体の隅々までに行き渡らせるようにできています。

また、その栄養分や酸素などをすべて使用し、細胞のミトコンドリアで私たちの生命の源でありますエネルギーが生成されるわけです。そのエネルギーで身体活動、基礎代謝が行われ、人間は活動している時はもちろん寝ている時でも身体は働くことができます。

身体エネルギーあるいは熱(体温)の産生にともない、二酸化炭素、水(汗・尿)ができますが、これは呼吸器、皮膚、泌尿器から排出されます。人間は循環の中で生きています。この機能は人間を形作る約60兆個すべての細胞に存在しています。

そして、この約60兆個の細胞は1日で1兆個ほど代謝(リモデリング:古いものを吸収、排泄し、新しいものにつくり変える)されると言われています。2か月で新しい自分に生まれ変わるということにもなります。

自然と同じく人の身体も瞬間瞬間に変化しています。一日として同じ自分という人はこの世に存在しません。

鍼灸治療を行い、いい刺激を身体に与える。また、毎日を気持ちよく過ごす、心の持ち方を常に喜びと嬉しさ、感謝と幸せにウエイトを置くように心がけることが、次の瞬間から自分の細胞を素晴らしい細胞に創り変えることができるのではないかと思います。おっと、正しい生活習慣も忘れずに

皆さまの人生が幸せになりますように鍼灸治療で、より多くの方々にサポートしていきたいと思います。特に私たち東洋医学研究所グループの治療院で行っている生体機構制御療法(太極療法)は、健康維持・増進、より活力ある人生には最適であると思います。 

皆さん、鍼灸治療して、この暗い、何を信じて良いか分からない閉塞感のある、すさんだ世の中を吹き飛ばしましょう皆さまの身体には、その力が内在されているのです

二葉鍼灸療院 田中良和

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2 コメント

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こんばんは (おむぅ)
2008-11-02 01:02:12
先日は下痢に関する回答ありがとうございました。

僕は相変わらず頻繁に動悸がするのですが、心療内科の先生はパニック発作だと言い、鍼灸院の先生は内分泌系から来ている動悸だと言ったので、人間の体は複雑にできているのだと思い、内科を勉強しようと思っています。
でも医学の基礎は高校で習う生物だと聞いたので今、高校の生物の参考書を読んで勉強しています。
これを読み終えたら、かの有名な『ハリソン内科学』を買って読破するつもりです。
内科を勉強するもうひとつの理由は人間というものを知るためです。
人間を知るということは人間の心を知るということ。
人間の心を知るには、まず人間の体の仕組みを知る必要があるのではないか。
何となく、そんな風に思うのです。
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お返事おくれました (二葉院長)
2008-11-05 14:06:47
おむぅさん

お返事遅れましてすいません。
まずは頻繁に起こる動悸のことですが、それそれが専門分野からおむぅさんの症状について見ますので、それぞれ意見が違ってみえると思います。しかし、人は脳だけ、内分泌だけで動いているわけではありません。すべての機能がバランスを調整しながら、外界あるいは自分の内面との調和を保つために常に働いています。

私が思うのは、「動悸」がどこから来ているのか目に見える原因を探るのではなく、その時、あるいは前後の心の状態や、生活状況はどうだったかという目に見えないところに、その症状の原因があるのでは?と思いました。

内科学を勉強し、身体を知ることは大切なことです。でも、自分の症状はこれだ!なんて決めつけないようにね。医学も完璧というものではありません。

心は、脳にあり、腸にあり、皮膚にあり、細胞にあり、さまざまな臓器にあり、すべてが働いて一つの心を形成しているのではないかと私は思います。これは内科学を勉強しても理解できないところです。また、人は魂という本体に「体」と「心」という衣服をまとって人生を送っていると私は考えています。

大事なのは、心の奥にあるものであって、心はあらゆる邪心が働きます。その邪心につられ身体に変化が起こります。ですから、冷静に、ゆっくりと自分の魂(内なる声)をみつめることも大事なのでしょう。

話は逸れてしまいましたが、おむぅさん!!いい感じになってきてますよ!!目指す方向が前向きです!!その調子です!!!
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