二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

酔耀会(鍼灸手技療法勉強会) 平成23年8月

2011年08月31日 | 酔耀会(すいようかい)
8月17日(水)、毎月恒例の酔耀会へ、もちろん 参加しました

本日も終了は午前1時30分

約5時間ほどの勉強時間となり、皆さん診療を終えた後なのですが、これがまた眠いような人は一人もいないんですよ。目が冴えるエキサイトする…何か分かりませんが、特に強制することもなく集まり、この日のために1か月、それぞれの臨床の場で悩み、頑張って、その成果を皆で情報交換するわけです。


☆ 内 容 ☆

・課題発表  「脈診についての考察」

【藤田先生】
前回の、宮川、安井先生の脈診についての発表に続き、藤田先生が脈診については未だ理解できないし、ピンとこない中で、どう脈診を捉えていき、臨床に活かしていけばよいのか模索し、今回は、ある東洋医学に関する本の中のフレーズから、心理学的に脈診というものを考えた発表でした。脈診というもの診る際、術者の意識する観点としては面白い考えだと思います。共時性(シンクロニシティー)と集合的無意識という観点からの考察でした。脈診を捉える大きい観点としてはあってもいいと思いますし、術者意識としてはあるのかもしれません。脈診については主観的なものが多く難しいのですが、今まで伝わってきたということは何かあることも確かですし、また、すべて正しいこともありません。ここで私の意見を書くと膨大になってしまうので、端的に言うと、まず実際やってみる、感じてみる、疑ってみる、そして、それを診る術者は東洋医学、西洋医学、あるいは現代科学、超自然の幅広い方向から、事象を捉えることが必要なのだと、私は感じます。酔耀会はいろんな刺激を受けることができます。


・東洋療法推進大会in福岡 発表練習  「末梢循環障害に対する鍼通電治療の有用性」

【宮川先生】
この症例報告は、一度、加賀・三策塾(業界研修会)で発表したものです。福岡の全国大会で発表するため練習&チェックを行いました。ほとんどパワーポイントのチェックがメインでしたね。発表時間は…大幅オーバー。ここは9月の中旬までは時間がありますので、何とかなるでしょう。ご健闘をお祈りいたしま~す。


・脈診実技 

【安井先生・宮川先生】
脈診の指の置き方、沈め方、そして、経穴を触れた時の脈の変化を、まず感じてみようという実技です。脈診初心者の先生や、やっているけどイマイチ分からないという先生もいるので、本当に基本的なところからのスタートです。しかし、この基本が一番大事なところであり、この修練を重ねていくことが長い道のりだけれど近道でもあるのだと感じますね。私は修業時代から脈診のトレーニングはしてきましたし、今も、ほとんどすべての人の脈を診ています。でも難しいんですね。「技」とは「技能」とはそういうものでしょう。ローマは一日にしてならないのどぇ~す。これからもやっていきまっせ脈診実技。


・触診実技  「筋肉を触ろう!」

【粟 先生】
本日は、前回触った大胸筋、小胸筋のおさらいをやって、上腕二頭筋、上腕三頭筋に移るはずが…、何気ない一つの質問から、大胸筋、小胸筋、さらには斜角筋、そして横隔膜など胸郭に付着し、呼吸に関る筋肉に議論がおよび、その辺りを来月は実技ではなく、粟先生がまとめて発表することになりました。ということで来月は筋肉触診の実技はお休みです。いや~それにしても皆さん体の仕組みに関しての学ぶ姿勢は貪欲です。



画家レーノルズは
「卓越な技量は努力によってのみ与えられる。すぐれた才能を持っていれば、勤勉がその才能をいっそう高めるだろう。能力が人並みであっても、勤勉がその欠点を補うだろう。努力が正しい方向へ向けられてさえいれば、決して裏切られることはない。努力なしには、何ものも得られない」
と言っています。

この酔耀会のメンバーは努力はしていますが、”努力”なんて重いものではなく、勉強にワクワクしながら、自分の知らない知識や技術を勉強できることを喜びを持って、毎月勉強しているように感じます。私はそんな感じですよ

来月もどんな知識を得て、それを知恵へと応用できるか楽しみです

二葉鍼灸療院 田中良和

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