井出町野外活動センターの駐車場で見つけました。
葉の形を見ると、どうやらオトギリソウが果実になったものの様です。
果実に関心がなかった性もありますが、オトギリソウの果実を見るのはこれが初めてです。
このオトギリソウの果実をつけたまま全草を刈り取り天日で干したものは、
生薬名で小連翹(しょうれんぎょう)と呼ばれ、煎じた液には止血・鎮痛・打ち身・腫れものなどに
効果があるといわれています。
弟切草(おとぎりそう)の名の由来は、家の秘伝であった薬効のあるこの草のことを他人に
しゃべった弟を、兄が切り殺したという言い伝えによるものです
オトギリソウ<オトギリソウ科 オトギリソウ属>
キク科の植物は種類が多く、同定に山野草ファンを悩ませ、「キク科は聞くな!」などとよく言われます。
そのキク科ファミリーの一角を占める、アザミの仲間も同様で、地方固有種や変種などもあって、
同定の難しい植物のひとつです。
画像のアザミは花と葉の大きさや形、地域から見て関西以西の山地に多いヒメアザミではないかと思われます。
別名をヒメヤマアザミと呼ぶそうですが、図鑑によって「別名ナンブアザミ」と表記されているものもあります。
しかし、ナンブアザミは中部以北の変種で、私の愛用している「山渓カラー名鑑・日本の野草」では別種に
位置付けられています。
ヒメアザミ<キク科 アザミ属> 別名ヒメヤマアザミ