シャガは山地の湿った林下の斜面に大群生するアヤメ科の常緑多年草です。
古い時代に中国大陸からの帰化人によって 持ち込まれた有史前帰化植物であると
言われていますが、渡来の経緯はよく分かっていません。
三倍体植物で果実はできず、球根も形成しないこの植物がどのようにして持ち込まれたか
少し興味のあるところですが、今となっては知る術がありません。
この植物は大群生しているので、本来の自生種のように見えますが、杉や檜の人工林が多く、
最初は観賞用に誰かが植えた可能性が高いようです。
繁殖は根茎から長い走出枝を出すことによって増殖します。
シャガ <アヤメ科 アヤメ属> 常緑多年草
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花を構成する基本数は「3」で
外から、萼に相当する外花被片が
3個、花弁に相当する内花被片が
3個、その 内側に3つに分かれ、
花弁のような形をした花柱があり
雄蕊は花柱の外側に張り付くように
付いています。
葯では花粉が作られていますが、
3倍体のため、種子はできません。