北アメリカ東部原産でモクレン科のユリノキです。
日本に渡来したのは明治初期で、原産地では60㍍を超える高木もあるそうです。
この木は、公園樹や街路樹として植栽されることが多く、ちょうど今が花期となっています。
花の直径は6~7㌢ほどですが、咲いているのが、高い木の梢であることと、花が
黄緑色の地味な色で、生い茂る若葉の色に埋没しているため、多くの人は咲いている
ことにあまり気付かないことが多いようです。
双眼鏡などで観察すると、花弁は6個で、基部にあるオレンジ色の斑紋がチャームポイントとなって
中々お洒落な雰囲気の花であることが判ります。
花の位置が低いものでも最低7㍍ほどあったので、残念ながら上向きに咲く花の内側の
様子までは撮ることができませんでした。
この花の英名は「チュリップツリー」で、チューリップに似た花が咲くという点で、この花に
相応しい名前と言えますが、和名が「ユリノキ」となったのは、皇太子時代の大正天皇が
小石川植物園でこの木をご覧になった時に「ユリノキ」と命名されたという経緯があるそうです。
ユリノキ <モクレン科 ユリノキ属> 落葉高木