クララは日当たりの良い山麓の草地や、川の土手などに生えるマメ科の草本です。
クララという名前から、外来種のような印象を受けますが、れっきとした在来種で、名前の由来は
根を噛むと目が眩むほど苦いことからの眩草(くららぐさ)で、これを縮めたものです。
生薬では根を乾燥させたものを苦参(くじん)と呼び、解熱、解毒、殺菌などの効果がありますが、
全草が有毒で、特に根の部分は毒性が高く、これが薬功のもとになっていますが、用法や量を
誤ると大脳麻痺などの副作用があり、呼吸困難などで死に至ることもあります。
このクララのみを食草にする蝶類に絶滅危惧種のオオルリシジミがいますが、この地域では
生息が確認されていません。画像にみられる幼虫は同じくクララを食草とするメイガの一種
ではないかと思います。
クララ <マメ科 クララ属> 多年草
初夏の草地では抜きん出て
背が高く、草本とは思えない
ほどです。
高さは1㍍を超えます。