キキョウソウは北アメリカ原産の帰化植物で、河川敷や荒れ地に生える1年草です。
6月頃に咲くキキョウに似た形の花は、小型ながらも中々美しい花です。
春から5月始め頃までは、閉鎖花によって種子を作りますが、その後6月頃に咲く通常の
花は、昆虫を介して他の個体と花粉の交換(遺伝子の交換)する役割を担っています。
つまり、閉鎖花で確実に子孫(種子)を残し、その後、花を開いて遺伝子交換を図るという
2段構えの繁殖システムで、この辺りにも帰化植物の逞しさというか、したたかさを感じさせます。
良く似た遺伝子交換のシステムは、スミレ科にもみられますが、スミレの場合は通常の花で
遺伝子交換を行った後に閉鎖花を付けるので、順序としては全く逆です。
キキョウソウ <キキョウ科 キキョウソウ属> 帰化植物
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