暗くて湿気の多い広葉樹林の林下に生える落葉腐生菌の一種です。
腐生菌は「森の掃除屋」と言われるように、林下に積もった落葉や倒木を栄養にして分解し、
土に戻す役割をしています。
また林床が綺麗になると若木も育ちやすく、分解の過程で発生する二酸化炭素は
植物の光合成を助けるなど、所謂「毒キノコ」と呼ばれるものも含めて森では非常に
有用な役割を果たしていると言えます。
さて、ご覧のハリガネオチバタケ、非常に分かりやすい的確な名前を付けられていますが、
正に、細くて長い針金のような柄をもっている腐生菌です。
指先で柄を摘まんでみると、意外に固く丈夫で、樹木の根の末端が地表に出てきている
のではないかと思うような感触があります。傘の部分は開いたもので5~6ミリ程度。
ハリガネオチバタケ <キシメジ科 ホウライタケ属> 腐生菌類
↓ 画像はクリックで大きくなります