ガガブタは池や沼に生える浮葉植物で、7~9月に葉柄の基部から多数の花茎をのばし、
先端に白色の小さな花を付けます。
花冠は2㌢ほどで深く5裂し、さらに裂片の縁は糸状に細かく裂けます。
開花しているのは午前中だけで、昼過ぎには水中に沈んで見えなくなります。
比較的、岸辺の浅い所で繁殖し、特に水深の浅い所では水底の泥に根を下ろして定着しますが
水深の深い所では根を下ろさず、水面を浮遊しています。
絶滅危惧種ではありませんが、最近は生息できる環境が少なくなったこともあり
見る機会はかなり少なくなったように思います。
和名は「鏡蓋」で、丸く艶のある葉を鏡に見立てたものですが、ガガはスッポンの別名でもあり
何らかの関連があるかもしれません。