シオカラトンボは人里近くで最もよく見られるトンボで、和名は成熟した雄の胸部や腹部が
青白く塩が吹き出したような体色に変化することに由来します。
雌や未成熟の雄は地色の黄色に黒い斑紋があり、ムギワラトンボと俗称されます。
一般的に体色が青白く変化するのは雄だけで、雌は変化しませんが、稀に見られる
同色型(アンドロモルフ)と呼ばれる雌は、雄のように体色が変化します。
同色型の雌は複眼の色が緑色をしていているので、複眼の色が青い雄とは見分けが
可能と言われますが、実際にはかなりの観察慣れが必要でしょう。
シオカラトンボ <トンボ科 トンボ亜科>
成熟した♂の個体
複眼の色は青色で
腹部第8節~10節
は段階的に細くなり
スマートな楔形
成熟した♀の個体、腹部第8節は
♂に比べ太く、ややずん胴、
複眼は緑色
此方は腹部が少し青くなってきた
♂の未成熟個体と思われます。