山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

キマダラカメムシ 北上を続ける南方系昆虫

2012-09-11 22:46:29 | 昆虫

キマダラカメムシは、外来種の大型カメムシです。日本国内で見られるカメムシの仲間では

恐らく最大で、体長は約25~30㍉程あります。

原産地は台湾~南西諸島と見られていますが、日本への渡来は古く、1770年には既に

長崎の出島で棲息が確認されています。

その後は、この昆虫についての記録はあまりなく、九州限定種であると思われていましたが

近年、先ず四国で発見され、その後近畿地方で、更に昨年は東京など関東地方でも発見されるなど、

着実に生息域を北に広げているようです。

食草は一般にソメイヨシノなどの桜類や、その他の街路樹が多いと言われていますが、

木津川の河川敷などでは、イネ科の植物や笹の葉などに止まっているのもよく見かけます。

特に食草には拘らないのは、この昆虫にとっては有利な条件でしょう。

在来種の昆虫の種類や数が減少する一方、こういった南方系の外来昆虫が急速に増える

傾向は今後も続きそうな気配です。

 

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