山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

サネカズラ(実葛)の冬葉

2009-12-14 22:19:55 | 植物(木本)
サネカズラは今秋2度目のUpになりますが、今回は葉の紅葉についてのお話です。

一般に紅葉する木といえば、カエデやイチョウなどの落葉樹がほとんどですが、常緑樹の中にも

美しい紅葉を見せる植物があります。

サネカズラもその一つで、落葉しませんが冬になると葉や茎の一部が濃い色の赤に

染まってきます。

これは植物の寒冷に対する防御反応で、葉や茎などの凍結しやすい部分に養分や色素を多く

取り込むことによって濃度を上げ、凍結から身を守っています。

サネカズラの葉には、赤の色素であるアントシアニンが特に多いため、赤く染めたようになります。

同じように、常緑樹で紅葉するものには、他にクスノキなどがあります。


サネカズラ<モクレン科 サネカズラ属> 常緑蔓性 別名 ビナンカズラ










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2 コメント

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へェ=! (指月山)
2009-12-15 18:52:31
やまぼうしさん、こんにちは
常緑樹が紅葉するとはね
理由も理解できて、勉強になりました
ところでアセビ、モッコクなどで新しい葉が赤くなっているのもありますね
返信する
Unknown (やまぼうし)
2009-12-15 22:13:32
指月山さん 今晩わ~
アセビ、モッコク、それにカナメモチの新芽も綺麗な赤色をしてますね
集まった糖分で、アントシアニンを作る点では同じ現象と言えるでしょうね。
普通、落葉樹の紅葉は茎と花柄の間にできる離層によって、葉の養分が断たれ、
葉緑素が分解されることによって、隠れていた色素が表面に現れますが、
常緑樹では、この離層ができず、葉に供給される養分は逆に増えて、アントシアニンが増産されます。
そう言えば、テイカカズラなども同じような紅葉を見せるようですね。
返信する

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