チヂミザサは低山の山道沿いの林縁などに生えるイネ科の植物です。
和名は「縮笹」で、葉が笹に似て、縁が縮れていることによりますが、笹とは別属で、
チヂミザサ属を形成しています。
チヂミザサ <イネ科 チヂミザサ属> 多年草
花序は6~12㌢で小穂(しょうすい)を密に付けます。
花の構造はかなり複雑です。
小穂には小花(しょうか)が2つあり、それぞれ第1小花、第2小花と呼び、第2小花のみ
完全で種子を作りますが、第1小花は生殖機能が退化していて結実しません。
画像を見て頂くと、白いブラシのような花柱と、細い花糸の先端に黄色い葯が垂れ下がった雄蕊が
見られるのが第2小花で、何も付いていない方が第1小花です。
米粒のような形の部分は花頴(かえい)と呼ばれ、稲で言うともみ殻の部分です。
いちばん外側の萼にあたる部分を苞頴(ほうえい)、外側の大きな頴を外頴(がいえい)、
内側の子房や蕊の周りの小さい頴を内頴(ないえい)といいます。
外頴と内頴には長い芒(のぎ)があり、先端は粘って衣服につく、いわゆる”ひっつき虫”です。
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何か氷の結晶のような雰囲気があります。
身近な雑草もよくみると意外な顔をもっているから面白いですね。
ただのヒッツキ虫だと思ってましたが、結構目を楽しませてくれます。
見逃してしまっていました。
今度しっかり見てみます。
チヂミザサの花柱はイネ科にしては立派ですね。
この花柱の付いているのは第2小花ですけど、
ペアになっている第1小花がなぜ退化したかの理由はどうも明確ではないようです。
色々サイトを調べてみましたが、そのことに言及したものはありませんでした。
チヂミザサ、日に照らされてキラキラ輝いているのを見かけることがありますが、
小花をよくよく見ると 面白い姿をしていますね
雌しべの花柱といい、雄しべといい…