里山のあちこちにヒヨドリジョウゴの白い花が見られるようになりました。
花冠は1㌢弱と少し小さ目の花ですが、5裂した花弁が後に大きく反りかえっていて
中々面白い形をしています。
秋深くになって、果実が真っ赤に熟すと、途端に人目につくようになりますが、今咲いている
花は御覧のように小さくて色も地味なものです。
この果実は液果でソラニンという有毒物質を含みます。
ヒヨドリジョウゴの名前について、図鑑などの説明では「ヒヨドリがこの果実を好んで食べる」
などと記されているようですが、目撃例があまりないので疑問視する人も多いようです。
私も実際にヒヨドリがこの果実に群がっている姿は見たことがありません。
むしろこの時期はセンダンの樹の果実が熟するころなので、ヒヨドリの群はそちらに大挙して
押し寄せているようです。
センダンの果実にも哺乳動物が食べると10個位で致死量に達するほどの強力な有毒物質が
ありますが、ヒヨドリには全く無害のようです。
ヒヨドリジョウゴ <ナス科 ナス属> 蔓性多年草 全草有毒
花筒の入り口付近には緑色の斑紋があって、周りを囲むように円形に並んでいます。
合わさった形の雄蕊が花柱を取り囲み、花柱は大きく突出することで自家受粉を避けています。
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